8月12日
目が冴えて眠れない。午前中一杯くらいで広河原に入る
予定であったが、1時過ぎに目がさめた。
少し足が痛む。
考え事をしていると、急行アルプスが駅に入ってくる音
が聞こえた。これから南アルプスに登る人達は動き出す。
少し体を休めるつもりだったが、登山者というのは何を
そんなに焦るのだろう。
3時のバスに乗った。もはや眠る気にはなれなかった。
いつも通る芦安の森をこえて、5台のバスが広河原へ向
かう。薄明かりの、何一つとして息を顰めた静寂の中、
ただ、唸りを上げるエンジンの音だけが闇夜にこだまし
た。
1週間前にあった崩れた砂は、今はもうない。
広河原は僕にとって、1週間前と違う場所であった。あ
のときと同じように聳えたつ北岳を背に、今きた道を戻っ
ていった。
バス 1910
食事 500
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12日 2410