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おそらくほとんどの方はご存知かと思いますが、
蝶が岳というのは北アルプスの登山基地である上高地、梓川の清流をはさみまして穂高岳の 真向かいにある山です。○○名山といったリストでは不遇にされている山なのですが、超一 級の立地条件ですから、展望に関してはお墨つきです。春に雪が解けてくるとできる雪形が 蝶の形になることから蝶が岳と言われるようになったとされています。
常念岳はその隣の山になり、深田百名山の一座でもあります。松本からみるとひときわ高い 山の姿が目に入り、同じく雪形が常念坊の形になることから常念岳となったそうです。

標高はそれぞれ2667、2857・・・だったかな。上3桁あたりまでは間違いないと思 います。

蝶が岳は約3年前のGW明けに徳沢から長塀尾根(ながかべおね)を経て登頂しているので すが、そのときの読図の不満足具合は僕は今でも心の隅にわだかまっています。今回はその リベンジかな、と思っていたのですが、諸般の事情によりルートの方は長塀ではなく三股か らとなりました。
ガスに覆われた山に向けタクシーを走らせる。ガスの切れ目から若干の雪は見えるものの、 山はまるで夏山の装い。若干の雪渓が見えるだけで春山を楽しむような様相では全くなかった。 雪のかけらもない三股駐車場で下車。ここより林道を30分ほど歩いて登山指導所に出る。 ここで登山届を提出し、川をわたり尾根へ向かう。雪解けの季節ではあったが高巻きのルー トではなく川沿いのルートが使える状態でまっすぐ登り、つり橋を渡った後斜面から1700m 付近の尾根を目指して上がる。まだこの場所は少し芽吹きはじめた樹林帯の中で、「アルプ ス」といった言葉には程遠い。一旦1900m付近で斜度を緩めるが、この場所がまめうち 平。ここをこえるとすぐ積雪を踏むようになる。日陰斜面だからかと思ったが、ここよりずっ と積雪となる。少し複雑な地形をテープを拾いながら歩き、2100mをこえてくると登山 道は少し横へ向かう。1つ沢を横切り、斜面をトラバース気味に歩いていくと目の前に大き な沢。積雪は安定しているように見えたが、昨日も降水があったこともあり、折角持ってき たので一応念のためビーコンの電源を入れる。ここで後続と先頭を交換。
地形図ではこの沢は横切ることになっていたが、先行者は自信をもってこの沢を直登してい く。1歩2歩登ったところで、地図上にこんな登りはなかったぞ、と思い返し沢の対岸にテー プを探して見るが見当たらない。明らかに複数の踏み跡が上へ向かっているので、この沢が 大滝山と蝶の中間へ詰めることを確認し(右俣の方は蝶の直下へ出るもので、ここは右俣へ 入るのが正解、というのは後で気づいたこと)この沢が冬道(というか春道)なのかな、と 思いここを登る。気持ちよくキックステップが効く締まり具合。念のため真中は避け、少し 端の方を選んで歩くが、なにしろ斜度がきつい。滑落できない場所なのでピッケルを取り出 し少し時間をかけて慎重に蹴りこみしっかりした足場での登高。沢へ入ったときは一面ガス だったが、まもなく晴れ渡ってくる。150mばかり登ったところで二俣になっているが、 ここで左にルートをとり最短距離で一旦稜線に出ておくべきか、右にルートをとり最短距離 で山頂を目指すか少し迷う。ここではもうしばらく沢の中に身をおくことにして右俣に入る。 この分岐から常念岳は一旦姿を隠すが、一旦斜度を緩くして常念岳が姿をあらわしたところ で再びの休憩。ひたすら眠く、疲労感がないのに足が進まない辛い状態。
最後の急登を上がりきったところで蝶とご対面。3年前のあのときのハイマツの色まさにそ のまま。そして、3年前のあのときの空の色そのまま。あのときの、山頂直下へ出たときの 記憶が駆け巡る。少し東北の山の様相。この時期この場所からの蝶が一番美しいかもしれない。 ここから山頂までは地図上ではたっぷり30分あるのはわかっているのだが、なんとなくも う山頂に立った気分になる。あの、蝶の山頂でみた槍穂の展望を、3年やそこらで忘れるこ とはない。すっかり晴れ渡った青空と雪とのコントラスト。東側から回り込むため未だ展望 はないが心の中はすでに槍穂を見ながら歩き。ハイマツと雪の斜面から岩の出た地面に変わ るとすぐ稜線の向こうの景色が現れる。山頂へはテント場に荷物を置き片道5分の往復。テ ントは土の上に張り、一旦昼寝した後日没を見に起き出して再び熟睡。

2日目は日の出後に再度寝を決め込んで遅い出発。すっかり雪のなくなった稜線を蝶槍方向 へ。正面が常念岳は東面のみの積雪、左下の中山にはまだ雪庇が残っている様子。出発から 1時間ほどで蝶槍に立つ。
2664からの展望の方は左から御嶽。ピークの1つ1つが確認できる位鮮明。手前が乗鞍、 焼岳。六百山、霞沢岳、明神岳〜穂高、涸沢岳、北穂、大キレットは長谷川ピークが確認で き、南岳〜槍の稜線。肩の小屋がはっきり見える。北鎌尾根は独標、鷲羽/水晶、大天井、 常念。東側奥へ行って火打、妙高は外輪山の形もわかる。高妻と雨飾はどちらがどちらだか 不明。四阿山方面は少し霞みがかかり不明瞭で浅間山がどれかわからない。美ヶ原方面八ヶ 岳方面は山肌の沢と尾根が確認できない程度。蓼科山は同定できず。南南東方向は富士山は うっすらと。鳳凰三山、甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳あたりまで。蝶が岳をはさんで右側か ら空木岳、木曽駒、といった具合。燕は常念の影、笠は穂高の影で見えず。
2664からの下りは30mばかりおりたところから積雪が現れる。いけるかな、と思って 踏んでみたが予想外に硬くアイゼンなしでは無理そうだったのでアイゼン装着し、2462 までの大下り。樹林の中ではところどころ積雪が切れるため2500あたりでいったんアイ ゼンを外す。
2460から2512方向へは2480のピークを巻く。2500m付近で積雪が切れ夏道 通し。ここから岩場のやせた尾根。風が強いので慎重に行き、2610の小ピーク(正しい ルートでは巻くことになっている)の岩陰で風をよけて休む。天気は下り坂に向かっている ようで槍穂方面にかかっている雲はやや灰色が濃く、風の中に時折冷たいものが混じる。 蝶〜常念の稜線上は青空ですぐには荒れてこない様子。
おなかがすいたので2800でいったんザックを下ろし、最後の登りに取り掛かる。最後の 30mは斜度を緩めるが上で立ち上がる気のおきない山頂。
展望の方は鹿島槍はピークの形状が独特なので間違いない。ここが基準で奥の3000mは 白馬岳、雪のかぶり具合も確認できる。手前が爺が岳、蓮華。左の方は立山〜剣だが立山の 山頂はガスの中で、こうなると剣の位置の確認は一抹の迷い。日本海までは確認できず。
燕岳とははじめての対面だが意外と積雪は少ない様子。
下りは荷揚げのヘリが飛び回る中小屋まで一気。槍がガスの中に入り槍の方への荷揚げがで きなくなった分こちらのほうへ回ってきている。
天場は狭く傾いた場所であまり良くない。西側の展望はあるが真西がトイレ。南は常念岳だ が常念小屋側から見る常念岳は意外と平凡。槍穂はすでにガスの中。夕方はテントから出ず にゆっくり寝不足を解消する。

3日目は一ノ沢へ。山頂直下から雪渓を踏み、いくつかのデブリを踏み越えたあと1890m 付近でアイゼンを外し、長い樹林歩き。新緑の冷沢小屋まで春の残り香を楽しみながら歩く つもりだったが、約束の時間よりも早く上までタクシーが上がってきたので慌しく車中の人 となった。
写真 だいてんじょうだけ・・・・

えっと、おてんしょうだけだったような。
写真 途中でみつけた雪解け水。こう見てみるとちょっと手ブレしてるね。
写真 2000m付近の樹林。写真ではどこがトレースなのかさっぱりわかりませんが、かなりはっきりとした赤ペンキがついていますので写真で見たほど道がわからないということはありません。とはいえ、基本的な読図力は必要と思います。
僕はこの樹林の中でどこにいるかほぼ完璧な状態で読めました。
写真 蝶沢をのぼる。うしろに見えるのは常念岳。ここは春道で夏道は別のところなのですが、写真を見てのとおりかなり急!なので、足を滑らせて流れはじめたらまずアウトです。春だと思って結構いい加減な装備で登っている人もいましたが、このルートではピッケルが必携です。もしピッケルがないようなら長塀尾根の方からの方が安全と思います。
写真 蝶沢から上を見る。正面は蝶が岳方面
写真 稜線付近。
写真 穂高岳の夕日
写真 別の角度。正面が槍かなー。
写真 もう少し右。右下が蝶が岳ヒュッテ。中央付近は東鎌か北鎌・・・どっちも見えていたのですが写真からは判別不能。写真映えはしませんが、要するに槍穂のパノラマですから見ごたえは十分です。黒岳や鷲羽岳と思われるものも見えていました。
写真 さらに右。ガスがかかっている高いのが常念岳。こっちから見るとかっこいいでしょ。
写真 これは蝶が岳山頂。例年5月くらいだとこのように稜線からは雪が消えるのですが、ここまでくるには雪を踏まないとこられません。
写真 ガスがとれるとこんな。北側から見るのとぜんぜん違うでしょ。
写真 正面が槍。右にのびているのは北鎌と思います。手前へきているのが東鎌で右の高いのは赤沢山、奥(右)が西岳ですが写真には写っていません。左の高いのは大喰岳です。
槍の下左の白いところをくだってくるとちょっと黒くなったところがありますが、そこがグリーンバンド。もうちょっと下が二俣で左のほうへいくと氷河公園を経て南岳へ出ます。
一等真中の黒いところは高いところでして、その裏側が登山道になっています。結構このあたりはカッコいいところなんですけど、6月の早い時期だと雪渓がこのあたりまで伸びていて楽しい山登りができます。要6本爪以上のアイゼン&ピッケル。
この黒い部分の根元が大曲で、もう少し手前にくるとババ平(旧槍沢小屋)。その下の黒い部分の左下あたりが槍沢ロッヂになります。
写真 これは日があるときにとった写真。正面が槍で、ここがテント場。僕らは雪のないところに張りました。外張りも持っていっていません。
テント場で座ってしまうと槍は見えないのですが、奥側のハイマツの上がちょうど登山道になっていて、ここまで上がると夕方は絶景なのです。
写真 そしてこれだ。美ヶ原方面。左奥は地理的には浅間山方面と思います。右奥は霧ヶ峰方面かと。
写真 蝶槍の、蝶〜常念縦走路の展望。蝶からこのあたりまではアルプスらしい実にすばらしい山歩き。ちょっと時間的に短いのが残念です。左は大滝山。正面が蝶。
写真 蝶槍付近からの展望。正面右は前穂高か西穂高と思います。谷をはさんで左の白いのは霞沢岳で、谷の奥にちょこっと見えているのが北アルプスでは唯一の活火山であります焼岳です。この焼岳は紅葉の時期は実に美しく、絶対に一度はいってもらいたいところなのですが、ただ僕の周りでも2人ばかり登山道をはずしているのでちょっと注意が必要な山でもあります。

霞沢岳の奥に見えているのは乗鞍岳です。ピークは7つだったかな?いっぱいあるのですが、一番高いのが剣が峰で、その隣にコロナ観測所。
左奥にかすかに見えているのは御嶽です。
今日はこの左側に中央アルプス(木曽駒・空木)も見えていました。そのさらに左には南アルプスと思われるものも・・・
写真 蝶槍をこえてくると登山道にも積雪。一瞬だけアイゼンが必要でした。
写真 蝶槍から最低鞍部(2460mだったかな?)まで降りてきたところ。
ちょっとこのあたりにいやらしいところがあって神経を使いました。
右にはずっと槍穂の展望があり、晴れていれば最高の登山がたのしめると思います。
写真 ちょっと途中がだいぶ抜けて申し訳ないのですが、これは一の沢の2000m付近。左が常念岳です。中央右の一番低くなったあたりが常念乗越で、ここを目指して登っていきます。
右側は水が流れていますが、こういったところは崩壊の危険がありますからなるべく避けて歩かれることをおすすめします。
写真 別の向き。デブリをとったのだと思いますが・・・・上の山の斜面にそって左から右下がりでまっすぐ横に登山道がついているのがわかりますでしょうか。これは前常念→常念乗越、のまきみちなのですが、春はこのまきみちは使用することができません。
写真 これは1700〜1800m付近からの常念岳と思います。ここからが遠いんだ。
写真 一ノ沢から見る新緑と常念岳。写真ではちょっと新緑の美しさが出ていませんが、何度も何度もふりかえりながら林道を歩いて下山しましたとさ。

写真

写真

区切り線

*この山行のデータ(山行日基準)* データの見方
ルート 三股→蝶が岳→常念岳→一ノ沢
地図 Yahoo! (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
地形図 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
難易度 この時期は例年積雪多く、一旦荒れると冬に逆戻りする難しい季節。夏場ならアルプス入門として適当
他の季節 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
所要時間 2日あれば歩けるルートだが3日かけてゆったり歩くのが吉。3日なら一番長い行程でCT6時間はこえないと思う
トイレ 各登山口・各小屋にあります。常念山頂にはありません
水場 ないと思います。蝶ヶ岳、常念小屋とも水は有料で配布しています
避難小屋 ありません
幕営適地 国立公園内のため幕営できません。蝶が岳ヒュッテと常念小屋が指定地になっています。蝶が岳のテント場は3分も歩くと槍穂が正面に見える絶好のロケーション。常念小屋の方はテント場はイマイチ。
交通 登山口へのバスはなく穂高駅からタクシーになります。タクシー会社で自家用車預かり可で三俣まで5千円+、一ノ沢まで4千円。三俣に大きい駐車場。一ノ沢の駐車場はだいぶ下の方になり林道を歩くことになる。駐車場まで舗装
三俣駐車場:駐車場まで舗装
キャブコン可
トレーラは繁忙期以外。繁忙期はUターンも厳しい
マイクロ可
登山計画書 登山口で提出可。用紙も用意してあったようだが事前に用意していくこと
問合せ先・参考文献 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
その他 一ノ沢→常念岳往復、はあまりおすすめしたくないなあ。とにかく蝶が岳で1泊して縦走してもらいたい。あと、横尾方面への下山は毎年血だらけになって下山してくる人がいますのでこのルートを下りに使うのはあまりおすすめできません。できれば登りで使うのが吉です。もしここを下るようでしたらスリップしないよう慎重に下ってください。

最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




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