最終的にリスクを引き受けるのは自分

です。山はもとより、釣りとかスキーとか、場合によってはオートキャンプでさえ、およ
そアウトドアスポーツというのは決して100%安全なわけではありません。どんなに注
意していようとも、どんなに安全な山であろうと、なにがしかのリスクは存在します。
おそらく立派な一成人であろうあなたには、いきなりエベレストに登る自由も、弘法山公
園あたりから山をはじめてみる自由も、自宅でビールを飲みながらテレビを見てすごす自
由も認められています。どれを選ぶかは、あなた自身が決めることです。
その結果は、あなたが望まないものであるかもしれませんが、それはあなた自身が決めた
ことなのです。
僕みたいに、はじめから自分だけで山をはじめる人もいると思いますが、多くの場合は誰
か経験者に一緒にいってもらうか、もしくはついていくか、といったカタチで山をはじめ
ることが多いと思います。
その経験者がいかに優れた山をやっていようと、後進の指導に優れているとは限りません。
平気平気、とかいっていきなり槍穂へ連れていかれようと、その先達を選んだのはあなた
であり、なにかあったときにはその少ない経験で自力下山(ないし救助要請)をしなけれ
ばならないのです。
残念なことに、僕が山をはじめてから遭難された方も大勢います。本当に身近なところで
ヘリに乗った人もいますし、救急車で運ばれた人の手当てもしましたし、いつもいくあの
山で亡くなったんだ、いつも通るあの場所で亡くなったんだ、というような新聞記事を見
ることもありました。中でも、ツアー登山で実力不相応な山へ入って事故に遭っているケー
スがとみに増えているように思います。
もしくは、実力が離れた夫婦で出かけたのではないかと思われるケース。
思うに、これから山をはじめる人には、他人に命を預けるような真似はしてもらいたくな
い。ガイドであろうと、夫であろうと、深田久弥であろうと、他人はあくまで他人です。
自分の実力は自分が一番良く知っているはずだし、どんな山へいくのか、そこが難しいと
ころなのか易しいところなのか、それが自分の実力に相応しいのか、くらいは常に気を配っ
ておくべきではないかと思います。
注)深田久弥:「日本百名山」の著者。要するに自分の登る山は他人の決めたリストと相談する前に自分の実力と相談せい、ということ
最終更新日:
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