パッキング



パッキングというのは要するにザックへの荷物の詰め方、なのですが、キスリング(その昔の横長ザック)の時代ならいざ知らず、いまどきのちゃんとしたフレームが入ったアタックザックなら、荷物は適当に詰めればほとんど問題が出ることはありません。

ただ、いくつかの基本的なキーワードは、荷物を詰める際の参考になることでしょうから、少しだけ説明しておきます。


(1)基本−重いものが上

重いものが下、ではありません。上です。上に重いものがのっていたほうが、体全体に重さが分散される分疲れにくいからです。
といわれているのですが、上か下かは、今のザックでは(もちろん影響はあるのですが)さほど重要な問題ではありません。それよりも注意してほしいのは、重いものをできるだけ背中に近い位置にするということ。背中から離れた位置に重いものがきてしまうと、後ろに引っ張られるのでバランスが悪くなります。

じゃあ、重いものとは?日帰りなら、なんといっても水でしょう。

(2)よく使うものは取り出しやすいところ

日中よく使うものは、取り出しやすいところに置いておきます。じゃあ、日中よく使うものとは?
地図?いえ、地図をザックに入れておくというのは、常識では考えられないことです。地図は常時手で持つかポケットに入れるかして、数秒で確認できる場所においておくのが当然。地図をザックにしまいこんで、休憩時にしか確認しないというのは、もう遭難予備軍と呼んでも過言ではありません。
じゃあ、水?そうですね。水も悪くありません。僕は水はザックの横に入れておいて、ザックを下ろさずに飲めるようにしてありますので、水は奥でも構いません。
じゃあ、カメラ?記念写真くらいしか撮らない人なら、カメラもザックの中で悪くないでしょう。僕は首からかけていますが、ザックの中にしまってしまうと、撮影枚数は10分の1以下に落ちてしまいます。
ほかに考えられるとしたら、昼食とか、雨具の類でしょうか。それも取り出しやすいところにあるといいですね。

(3)できるだけ毎回同じ場所に同じものをいれる

こうすれば、ザックの中をひっかきまわして探し回る必要がないからです。


日帰りのときは僕はほんとに適当につめこむだけですが、テント泊のときは、2気室式の、上と下とがわかれたザックの場合には、僕はこうしています。

ザックの下 細かいもの。ザックカバー、雨具、その日の昼食、行動用の水、コッヘルやガス缶、バーナーの類。医療用具など、非常食、ゴミ袋、シュラフカバーなど。
ザックの上 行動中はほとんど使う可能性のないもの。下から翌日以降の食料、防寒具、シュラフ、食事用の水、テント。横にテントマットとテントポール。
天蓋 壊れやすいものやすぐ取り出せないと辛いもの。巻紙、その日の行動食、ヘッドライト、電池、フィルムなど
ベスト 頻繁に取り出す可能性が高いものや、たとえザックを失ったとしてももどうしても手元においておきたいもの。キャラメル、呼子、ナイフ、コンパス、地図、高度計、交換用のフィルム数本、撮影済みフィルム、交換レンズ、筆記用具、メモ帳

これでほとんど問題は出ないのですが、この方法には大きな欠点があります。というのは、テントは1度張って雨にたたられるとどうしても濡れてしまうんですね。で、翌日早立ちしたり、翌日も雨だったりすると、テントは濡れたまましまわれるわけです。で、その水がどうしてもザックの中でしみでてしまいます。じゃあ、その水は、というと、テントの下にあるのはシュラフ・・・そうです。シュラフが濡れてしまうのです。
従って、この方法をとる場合には、シュラフの防水をちゃんとしないと、翌日以降の宿泊が辛くなってしまいます。

あとはシュラフが下の気室、とかいう詰め方もあるのですが、僕はこの詰め方が気に入っています。あとは、各自で工夫されると良いのではないでしょうか。

最終更新日:
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