朝日撮影はフラッシュ発光禁止で

その日は、とっても良く晴れた日でした。写真屋の朝というのは
登山屋の朝より早いもので、4時からゴソゴソと起き出して場所
取り。日の上がる前から駆けつけ3枚とばかりに撮影した後、槍
とケルンのカタチが似ているので、相似形で面白いかな、と思い
ケルンの間から上がる朝日にしようと構図を決めて待っています。
普段ろくな写真を撮っていないわっきーもこのときばかりは大満足。
そこへあがってくるご来光組。きれいねー、とか言って隣でフラッ
シュ焚いて撮影をはじめます。
どうせコンパクトカメラのフラッシュなんか隣で発光されない限
り届かないだろうと思っていたのですが、ファインダから覗くケ
ルンはフラッシュが焚かれる度に白くなります。ちゃんと届いて
いるんですね。当然シャッターがあいているときにそういったこ
とをやられてしまうと写真は大なしになってしまうわけです。
通常のサイズのフラッシュですと、詳しい計算ははしょりますが、
届く距離はだいたい4〜6m内外になります。数キロも先の槍に
など届くわけがありません。その代わりに、すぐ隣で撮影してい
る人のフィルムにフラッシュの光は届くわけです。
要するに、明け方の状況下でフラッシュを使っても、まともな写
真は絶対撮れないわけです。後でできあがりを見て、バックが真っ
黒だったり色が全然出てなかったりして、場合によってはネガ自
体が真っ白でかろうじて何か写っているのが確認できる程度のプ
リントに仕上がってきて、こんな筈じゃなかった(ないしは「コ
ンパクトカメラじゃあだめなのかなあ」)と思うのは本人の自由
なのですが、真面目にやっている人の邪魔はしないで欲しい。そ
れが意味のない行為だから腹が立つのです。
真面目組の隣で日の出撮影をするときは、必ずフラッシュは発光
禁止にしていただくようお願いします。
日の出とともに一斉に僕の周りでフラッシュが焚かれるであろう
ことを予測して、僕は折角決めた構図を放棄して別の場所へ移動
しました。あれほど構図が決まったことは、僕にはなかなかない
ことでして、もしかしたら、近いうちに春か秋か、もう1度登る
ことになるかもしれません。
僕の2人隣にも本気組の人がいて、結局その人は日の出までそこ
にいたようですが、まともな写真になったのでしょうか。後でス
リーブを見てがっかりするようなことがなければ良いのですが。
僕自身は夜中撮影中にヘッドライトの光を向けられて、写真をパー
にしたことは何度かあります。小屋からはずいぶん離れて撮影し
ているつもりだったのですが、物好きはどこにでもいるんですね。

最終更新日:
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