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定年をむかえたら夫婦でキャンピングカーを駆って北海道へ行こう!

なかなか長期の休みがとれない日本において、転職するときと、定年直後はきわめて少ない長期旅行のチャ ンスでもあります。このチャンスを利用して、3ヶ月、北海道を旅行しよう、という前提で、文章を書いて みようと思います。3月末で退職して、出発は6月15日、帰投は9月15日。
もちろん、行先は海外でもいいのですが、やはり日本語が通じるところが安心だし、気持ちが安らぐ。北海 道へいくと、人生観が変わる。少しだけ日本離れした地で、猿払とかの、日本のはずれの果てない大地で、 朝日を見て、感動に涙する。夫婦で長く生きてきた思い出。これから、2人で新しい人生を送り、そして、 死んでいくこと。

定年をすぎて、今後の生き方とか、いろいろ思索の時間が必要になるから、優雅な時間の使い方をして、物 思いをする。そして、また新しい第二の人生のスタートを切る。時間を使わないといけないのだから、徒歩 旅行やテントなど、あまり、スパルタンでない行き方がいい。それには、キャンピングカーがいいと思う。

●もう1度、キャンピングカー以外の選択肢はないのか考えてみる

キャンピングカーに似た選択肢として、ルーフテント(ふつうの車の上に、寝るためのキャリアをつけたも の)での旅があります。何日もルーフテント生活をするのはかなりしんどく、とくに雨の日はつらい思いを しますが、宿を取りながらルーフテントで生活していく手は有力な手段です。僕はこれで北海道を旅行した 経験もありますが、キャンピングカーより格段に安く旅行ができますし、機動力も高い。そのへんで寝たい ときはルーフテントで寝ればいいし、宿を取りたいときは宿を取ればいい。3ヶ月は厳しいにしても、1ヶ 月くらいならなんとかなってしまう。

だけれども、ルーフテントの場合、どうしても食事がコンビニ中心になってしまいます。P泊で火を使うの はマナーの面も含めてかなり困難をともないます。また、キャンプ場を確保しないと、日中いる場所が非常 に限られます。キャンピングカーにはリビングがありますが、ルーフテントは寝るスペースだけになります。

もしくは、本当にスパルタンな旅がしたいのであれば、普通のクルマに普通のテントだけでいってみるとい う手もあるのです。その中で、本当にキャンピングカーがいいのか、というのは冷静に考えてみる必要はあ ると思います。

●キャンピングカーの種類

大別すると、キャンピングカーには、エンジンのついている「自走式」と、牽引して使う「トレーラー」があ ります。自走式には、ハイエースなどのバンを改造した「バンコンバージョン」、トラックを改造した「キャ ブコンバージョン」、コースターなどのマイクロバスを改造した「バスコンバージョン」あるいはシャーシか ら設計した「フルコンバージョン」などの種類がありますが、日本で一般的にみるのはキャブコンバージョン で、あとはバンコンバージョンもけっこう走っていますが、あまり普通のバンと区別がつきづらく、ナンバー を見なければキャンピングカーであることがわからないこともあります。余談ですが、向こうからきたハイ エースが8ナンバーだからキャンピングカーかと思ってよくみたら障碍者輸送車だったとかいうこともあるわ けです。
トレーラーには、主に定置して使うパークトレーラー(いわゆるトレーラーハウス)と、主に移動して使うト ラベルトレーラー(キャンピングトレーラー)がありますが、通常キャンピングカーと呼ばれるのはトラベル トレーラーの方です。

●トレーラーでいこう

なんでトレーラーかというと、不便だからです。便利な旅行をしたかったら、宿を取ったほうがいい。食事は 自分で作らなくてもいいし、食器洗わなくてもいい。水を確保する必要もないし、電気を確保する必要もない。 だけど、そんな「旅ではない旅行」は、若い時分に散々やったのではないでしょうか。老いて枯れたからこそ、 いままで生きてきた中で培ってきた判断力をフルに使って、もっと原始的で頭脳的な「旅」をしてみる、とい うところに価値をみいだしてみよう、というのがこの書の提案なのです。それには、自走式よりもトレーラー が向いていると思うのです。

コンビニはたいてい入れるけど、スーパーやドラッグストアは入れるかどうかさえわからない。切り離せる場 所が確保できなければたいていのラーメン屋すら入ることができない。目の前の道路が通れるのかどうか判断 しないといけない場合さえある。買い置きがなければ、もしかしたら今日食べるものがないかもしれない。ネッ トで調べて、人に聞いて、頭脳はフル回転、そんなワクワクドキドキの旅が、トレーラーです。普通車枠にと められる自走式は、どこにでもいけるし、どこにでも止められる。それも悪くないけど、それって、なんかレー ルにのせられているようでつまんなくないですか?

●トレーラーの良さ(1)荷物がいっぱい積める

誤解のないように書いておくと、トレーラー自体にはほとんど荷物は積めません。といっても、ふつうに鍋釜、 洗面道具、シュラフと呼ばれる寝具、着替え、あと多少軽量の細かいものはだいたい普通にトレーラーに載せ ますよね。自走式の場合は、これらを全部自走式のキャンピングカーの中におさめて、その上に手荷物をのっ けないといけないわけです。クルマは架装してあるわけですから、荷物が積めるスペースは限られている。と くにバンコンバージョンのキャンピングカーなんかだと車内が荷物であふれかえって寝る場所もないというこ とになるわけです。トレーラーの場合、牽引車は純粋に荷物を積む専用に使えます。僕らは登山だったのでキャ リアをつけて、2人分の登山用具一式、水、あと食料が1箱、薪まで積んでいくことができました。キャブコ ンバージョンくらいあれば、財布を持つだけの3ヶ月旅行はこなせるかもしれないけど、なんかおみやげを買っ たりするわけですよ。それをまた積む場所を考えないといけないわけですよ。そうなったとき、やっぱりトレー ラーは、「容積のある軽いものはトレーラーに積んじゃえ、容積の小さい重いものは牽引車で」という具合に ふりわけることでけっこう荷物が積めます。

●トレーラーの良さ(2)自走式よりはるかに安い

自走式のキャンピングカーで、ある程度高年式のものを狙おうと思うと、最低でも3〜4百万くらい用意しな いといけない。維持費も自動車だからそれなりだし、整備も必要だ。それに比べて、トレーラーなら100万 円を切るところから選択肢がある。僕が買ったのが119万円で、それに諸費用が50万くらいのっかって総 支払額が170万だった。(諸費用が大きいのは駐車場、任意保険あるためで。連結器が15万かかっている ので純粋な諸費用は15万くらいだ)乗り出し金額は、自走式の半額程度までおさえることができるかもしれ ない。

●トレーラーの良さ(3)自走式より広い

トレーラーにはエンジンも運転席もないわけですから、スペースが全部居住空間です。キャブコンバージョ ンの大きさがあれば、とりあえず2人旅はできる。広さも贅沢言わなければ十分だと思う。だけど、広いに こしたことはないじゃないですか。長期なんだから、足元に荷物が転がっているような車よりも、ちゃんと 居住空間が確保できていた方がいい。バンコンバージョンのキャンピングカーで、1ヶ月連続の旅行をする のは、僕はヤダ。雨の日も含めて4,5日バンコンバージョンのキャンピングカーの中で生活したら、もう 満腹です。

●トレーラーの良さ(4)走行性能が高い

自走式のキャンピングカーの動力性能は、だいたい、登坂車線をぎりぎり80キロで走れるくらいと聞いて います。トレーラーの場合牽引車の力にもよりますが、余裕をもって80キロで走れる。もともと制限速度 は100キロ区間でも牽引車は80キロになるので、それ以上スピードを出すことはできない。同じくらい の速度だけど、ゆとりは間違いなくある。これが、毎日距離走るとじわじわと効いてくるのです。

●トレーラーの良さ(5)安全性が高い

あなたのトラックには、クラッシャブルスペースがありませんよね。そして、ミリ波レーダーで自動的にブ レーキがかかったりしませんよね。トレーラーの場合、牽引車は自由に選べます。ふつう、今どきのクルマ ならクラッシャブルスペースがあって、一部の車はスモールオフセットという厳しい事故にも対応している。 自動ブレーキもたいてい選べるだろうと思う。

自走式のキャンピングカーは大抵人が座る部分と架装部分がつながっている(というか共用であることが多 い)ので、事故時に後ろから荷物がとんでくる。で、とんでくるものが、キャンピングカーだから、ダッチ オーブンだったり、電子レンジだったりするわけだ。ピッケルとかね。そんなものが頭に当たりでもしたら、 頭がなくなるよ。

●トレーラーの良さ(6)注目度が高い

トレーラーは数自体が少ないということもありますが、とくに形状が特殊ですから注目度が高いので、声を かけられることもけっこうあります。そこからが、旅の醍醐味です。旅というのは、場所との出会いとおな じくらい、人との出会いも大事なのです。自走式では2人で完結してしまいがちなところでも、トレーラー なら人と出会えるかもしれない。旅先で、いろんな話をしたことが、いつか迎える死に際に回想されて、い い人生だった、という具合になるのではないかと思うわけなのですよ。自走式では、場所との出会いはトレー ラーより多いかもしれませんが、人との出会いはやはりトレーラーに軍配があがるような気が、してならな いのです。

●トレーラーの良さ(7)かっこいい

あーあ、言っちゃった。トラックやバンは、ひいき目にみてもかっこよくないのね。トレーラーはやっぱり かっこいいじゃないですか。多少車種選定に制約はあるけど、自分の気に入ったかっこいい車でキャンピン グカー牽けるんだから、これ以上の歓びはないですって。

●運転は難しいのか

はっきりいえば、難しいです。そもそも、トレーラーを引っ張ってない普通車だろうと軽自動車だろうと、運 転ってのは猛烈に難しい。運転ができる人なんかめったにいないし、たいていの場合はぶつけたくて仕方のな い運転ごっこをしているだけだ。それに比べれば、トレーラーの車庫入れなんかは屁でもない。3日も練習す れば、普通車を前に動かせる人なら、まあ余裕でできるようになる。
冷静に考えてみてください。免許取るのに、30時間ちかく車に乗ったわけですよ。それだけ乗って、一人前にびしっと車庫入れができる人なんかいないわけです。トレーラーのバックだってその位やってみてからできるのかできないのか判断したって遅くない。それでもダメなら、牽引免許取りにいけばいい。教官が教えてくれるし、免許があれば自信もつく。

トレーラーの運転は、普通車に比べれば若干気をつかいます。それは事実です。だけれども、それって面白く ないですか?道の駅とかで、妻あるいは夫が誘導して、もう一人がハンドル握って、夫婦の連携でトレーラー の車庫入れが一発で決まったりしたら気持ちいいでしょ。そういうのって、実は魅力なんですよ。そういう魅 力にどっぷりはまっていくのがトレーラー道なのです。

●牽引免許は要るのか

必要なものと、不要なものがあります。そして、日本で売られているトレーラーの大半は牽引免許が要りませ ん。2人ですから実用的には牽引免許不要サイズで十分ですが、牽引免許必要サイズですと格段に豪華になり ます。で、実際のところどっちがいいか、という話になると、おそらく、牽引免許不要サイズがいいだろうと 思います。

というのは、牽引免許不要サイズだと縦に2台分の普通車スペースがあれば駐車ができる。コンビニはけっこ うどっちでも入っちゃう。だけど、スーパーやドラッグストア。不要サイズなら連結したままゲリラ的に入れ ちゃうことがあっても、必要サイズは絶望的。必要サイズはどうしても専用のスペースが要る。その他にも、 牽引車の問題や、車庫や初期投資、あと、一番重要な「免許の問題」があって、いくら「不便を楽しむ」と いっても、そこまで不便だとメゲちゃうよ、と僕は思いました。

ふつう、トレーラーってのは5.5mくらいのサイズのものを大人2人に子供2人くらいで使う。それを、2 人で使うわけだから、サイズ的には牽引免許不要サイズでも十分ですし、十分広いと思います。ですが、不要 サイズだとなかなかレイアウトがえらべない。なんとなく所帯じみたチマチマっとしたレイアウトのトレーラー を、2人で使うことになるわけです。

それより一回り大きい、常設ツインベッド+1ダイネットとかいう「2人で使う専用レイアウト」の、牽引免 許不要サイズより格段に豪華なトレーラーででかける、というのは、免許取らないといけないとか、とりまわ しがどうこうとか、そういうことを超越した魅力があるように思うのです。僕は定年後の旅行はまだで、そし て次のトレーラーが都合4台目になるのですが、次の北海道旅行は一回り大きいサイズでもいいな、と思った りもするのです。

●牽引車

トレーラーをひっぱる車は、正直、おおきければおおきいほど、楽です。ひっぱるトレーラーが牽引免許不 要サイズでも、できれば1.5tくらいの車重がある牽引車が欲しい。

おそらくトレーラー屋さんは、手持ちの車で牽ける、というのをうたい文句にしてくると思いますが、た ぶん、無理です。というのは、世の中を走っている車の4割は軽自動車。もう3割が1.5L以下のコン パクトカーと考えると、おそらく、手持ちの車で牽ける可能性は、あまり高くはありません。ですので、 どっかの時点で、牽引車を、買うことになると思います。そのときの条件としては、

1)ある程度重量のある国産車

なぜ国産かといいますと、地方へいけば地方へいくほど、オイル交換1つとってもやってくれるところが 少なくなってきます。札幌にしか拠点がないような輸入車を買うと、万一稚内なんかで止まったら300 キロくらい牽引されてくるわけですよ。
ある程度重量があった方が牽引したときに安定します。クラウンとかでもいいですが、荷物を積むことを 考えるとワゴンあるいはSUVの類が使いやすいでしょう。

2)新車か、中古かは問わない

購入する車は別に中古車でもかまいません。だけれども、これだけははっきりいえるのは、自動ブレーキ つきと自動ブレーキなしの、値段の差が100万円くらい「しか」ないのであれば、自動ブレーキつきの 方を選んだほうがいいよ、ということです。あれ、バカにするむきもあるけど、人を検知するタイプだと 事故の50%を削減して、ダウンタイムにいたっては90%削減というデータもある。ほんの0.1秒は やくブレーキを踏めれば生きて帰れたかもしれないような事故なんかいくらでもあって、そういう状況で 1キロでも2キロでも衝突速度を下げてくれるとしたら、あるいは生死を左右するということだって十分 考えられる。
事故起こしてみるとわかるけど、メチャメチャメンドクサイよ。出ていくお金も大きいけど、その手間を 金銭に換算してみると、とんでもない金額になる。1度作動させればまず確実に100万円なんかもとが とれるから、もう絶対に自動ブレーキだけは選んでおいたほうがいいね、と思う。

3)できればCVTは避けた方がいいし、ハイブリッド車は燃費の落ち込みが大きいことを覚悟する必要 がある

CVT車はトランスミッションの耐久性からいって、「あまり」牽引向きではないと思います。牽引すれ ばどの車も単体のときより燃費が落ちますが、とくにハイブリッド車は燃費の落ち込みが大きいことを覚 悟しておく必要があります。燃費が落ちるということは飛距離が短くなるということですから、もうちょっ と先の安いスタンドを横目に手前の高いスタンドで給油、ということが起きるわけです。だから、数字以 上に財布は痛む。それを踏まえて、笑って牽引できるようなら、ハイブリッド車でもいいんじゃないの? とは言っておきましょう。

4)ある程度燃費のいい車

北海道は広いですし、ガソリンスタンドとガソリンスタンドの間も離れていることが多いです。ランクル とかは牽引車としては申し分ないですが、たぶん、燃費に辟易することでしょう。


というような条件で探すと…ない。理想的な車なんて、はっきりいって存在しないんですよね。

そんな中で、この車ならまず大丈夫だろうといえる車をいくつか挙げてみたいと思います。

※CX−5(マツダ)

たぶん、今定年を迎える人は、マツダ地獄とかいう言葉を聞いたことがあって、マツダはなー、と思って いる人もいると思うのですが、今どきのマツダは品質もいいですし、下取りに関していえば、マツダより むしろトヨタは避けた方がいい。ポコポコ名前を変えてくるので、手放すころには名前がなくなって、下 取りもつかない可能性が高い。CX−5は下取りで高値が期待できる国産車の代表選手みたいな位置にい るので、車さえ気に入れば買って損はないといえる。

※アウトランダーPHEV(ミツビシ)

昨今はミツビシもやはり避けられるメーカーになってしまいましたが、燃費の良しあし以前に、車のでき がすごくいい。CX−5よりも一回り大きいから荷物も積めるし、1度検討してみると良いと思う。下取 りは期待できないけれど、逆に言えば中古車は投げ売り状態だから、中古車で選ぶのがいいだろう。 充電設備はあまり期待しないほうがいいです。充電設備はたいてい普通車枠にそなわっているから、結局 充電するためには切り離さないといけないのです。そこまでして充電するか、というと、うーん、なんで すよね。一方で、アウトランダーPHEVは強力な100V電源が取れるので、炊飯器や電子レンジも使 えてしまいます。そういうところに魅力を感じたら、もうこの車一択なのかもしれないですね。

※エクストレイル(日産)

走りに関しては、あまりいい評価を聞かないですが、わりあい安価ですし、トレーラーを牽くには十分な 性能を持っていると思います。維持費もさほどではないと思うので、試乗して気に入れば十分買いな1台 でしょう。

※アウトバック(スバル)

走りは良いですし、車のできも素晴らしいと思います。ただし、燃費だけは弱点。CVTなんですよね…

あと、輸入車ですが、ティグアン(フォルクスワーゲン)、パサート(フォルクスワーゲン)あたりは 比較的牽引車としておすすめできます。

国産の狭小ミニバン(ノア・ヴォクシー・エスクァイア・セレナ・ステップワゴンなど)は、僕はクル マとしての出来に疑問を持っているので、あまりおすすめしません。だけれども、手元にそういった車 があるようなら、それでも十分で、あらためて別の車を買う必要はないでしょう。

●車検をずらす

旅行期間中に、トレーラーの車検、牽引車の車検のどちらもあっては旅行の継続に不都合が出ます。旅 先で1日車検あるいはユーザー車検をするのはかなりリスクが高いですが、1つの選択肢ではあります。 ですが、車を買うときに、はじめから何月に車検がくるか見越したうえで購入する手はあります。車検 期日自体をずらすのは簡単ではなさそうですが、不可能ではないと思うので自動車販売店に相談してみ てください。

●所詮、ペイしない遊びなのです

安くあげたいと思ったら、ふつうの車でいって、普通に宿をとった方がいい。たとえば、2人で、90日間と する。平均して8000円の宿を取るとして、8000円×2人×89泊=142万4千円。これには夕食と 朝食が含まれている。一方、トレーラーは車だから、トレーラーを1台買って、手放すまでにかかる費用が 100万円以下ということは考えにくい。その他に備品であるとか余計にかかるガソリン代であるとかフェ リー代、保険であるとかなんだかんだいって、どんなに節約したとしても最低でも50万円、油断すると 100万円近くかかる。それに食費が上乗せされるのだから、まず、ペイしない。それでもトレーラーだから 微妙な金額だけれども、自走式であればもっと費用はかさむ。安価にいきたかったら、キャンピングカーはや めることです。
2回目がある。あるいは半年ちかくもっと長期になる、という「長期」の旅であればあるいはペイするかもし れない。だけれども、金銭的メリットを求めるなら、基本的にはおすすめしない。北海道には安価なライダー ハウスっぽいところや、あるいは普通の、場合によっては無料で使える!キャンプ場がゴロゴロしている。平 均8000円はやりようによっては相当詰められるのです。

そうでなくて、キャンピングカーは、思いついたところを宿にできる。毎日宿をとるとすると、遅くともその 日の朝ごろまでには泊まる宿が決まっていないといけない。宿探しに追われるし、夏の週末だと希望する宿が 取れないかもしれない。取れたら今度は宿まで行かないといけない、天気が悪くて1日のんびりしたくても入 れる時間も追い出される時間は決まっているなど、いろいろ制約がある。朝はやい時間に(登山や釣りなどの) アクティビティを持とうにも朝食の時間は決まっているし、たとえば夕日を景勝地で迎えようと思っても夕食 の時間は決まっている。自宅ではないから出るときは毎日きちんとパッキングしてでかけないといけない。そ ういうしがらみを、ナシにして自由な旅行ができるというところがメリットなのです。

思いついた時間に泊まって、思いついた場所で泊まって、たまには自然にふれあって、たまには天気が荒れて 眠れない。キャンプ場を使いながらの普通車キャンプ旅もいいけれど、さすがにそれをやるには枯れてきたし、 やはり長期になるとキャンプ旅はしんどい、雨の日はつらい、というところを充足するのがキャンピングカー 旅だと思います。

あるいは、キャンピングカーは基本的に自宅。宿を取るのは落ち着かない、ペットがいる、あるいは食事のア レルギーや障碍など宿に特別な配慮を求めないといけないことがあってそれが鬱陶しいという向きにも適して いることだろう。

僕はやっぱり車が好きだったから、1度全長11mのクルマで北海道を旅してみたかった。そこに大きな価値 を見出して、やってみて、やっぱり1回ではペイしなかった。ペイなんかしないのです。 子供がいて夏休み必死になって使うような使い方をすればペイするかもしれないけど、2人で使ってペイさせ るには、かなり頑張らないといけないのです。

要は、所詮ペイしない遊びだということを認識して、クルマに関しては緻密に計算しないで笑ってごまかして おかないとダメなのです。

●レイアウトを考える

キャンピングカーのキモは、自分にとって使い勝手がいいかどうか、です。たいていのキャンピングカーは子 供がいる夫婦で使うことを前提に設計されていると思いますが、若くない夫婦で使うのだと少しそれとは違う ので、よくよく考える必要があると思います。

我が家は新婚旅行で行ったので、前の大きいダイネットを毎晩展開して、ダブルベッドで使っていました。で すが、定年後ということになると、まさかいまさら抱き合って寝るようなことはないでしょう。と、いうこと は、別々に寝られるスペースが必要だということになります。収納式バンクベッドは体重制限があるので、夫 婦で使う場合、妻の方がある程度軽量であることが条件になります。手元の車は60kg制限になっています が、着るものとか寝具もあるから、55キロくらいがぎりぎりじゃないかなあ、と思います。

●駐車場を確保する

自宅に駐車場がある人は万々歳ですが、そうはいかない場合、月ぎめの駐車場を借りることになります。です が、トレーラーが入るような駐車場というのは、そう簡単にはみつからない。前面道路ができれば6m幅くら いあって、奥行きも6m欲しい、切り離すから水平がいい、という条件にあう駐車場は、まずみつからないの です。
トレーラーの場合、キャンピングカーの特例というのが受けられて、自宅から2キロ以上離れていても、モー タープールと呼ばれる管理された駐車場であれば車庫証明がとれることになっています。数は少ないですが、 モータープールは存在しますので、それを探してみるのは手です。ただ、駐車場が遠くでもOKといっても、 せいぜい同一県内にしておくのがベターです。僕の場合東京をはさんで3県隣に借りるという暴挙に出たの で、とりにいって1万円、おきにいって1万円。長期の出動でないととてもわりにあわないという状況になっ てしまいました。

問題は、実は地方に住んでいる人でして、土地をもっていないと、なかなか貸駐車場もなければモータープー ルもない。人のつてで貸地を探すことになるかと思うのですが、丹念に探すしか手がないように思います。

●新車か、中古車か

僕ね、トレーラーに関しては、もう絶対に新車、と思います。ただ、僕は中古車にした。僕は新婚旅行で北 海道いって、その後すぐに手放すつもりでコスト計算をしたので、手放しやすいということも考慮に入れま した。119万で買って、たぶん業者に出すと下取りは60万つけば御の字でしょう。手放すときに、オー クションで手放せばたぶん80万ぎりぎりくらいは期待できる。安価なトレーラーの需要は常にあるもので、 10年以上落ちでもオークションならけっこうな値段で引き取られていく。そうすると、実質40万くらい のクルマ、ということになるわけで、そこからペイする宿泊数を計算して、ペイしそうだったのでトレーラー を買った。買ったけどやっぱりペイしなかったのは先に書いた通り(笑)

だけど、新車に近い状態の高いトレーラーはオークションでは売りづらい。手放すとすれば、業者に買い取っ てもらうことになる。だから、新車に近い状態のトレーラーを買って、すぐに業者に売却するのは、かなり 痛い思いをする公算が大だ。だけれども、手放さないとすれば、やっぱり新車なんですよ。

というのは、トレーラーは値落ちしない。中古市場を見て、値ごろ感があるな、と思えたら、もう7年も8 年も落ちているのが普通なのです。僕がようやく手に入れた119万のトレーラーは、新車価格168万円 で、当時はもしかしたら消費税が存在しなかったかもしれない位年式が落ちている。エンジンがないから10 年というわけではないけれど、クルマだから、やっぱりある程度寿命があって、10年落ちればそれなりに ヤレるし、20年以上になると維持費はそうとう嵩む。260万くらいのトレーラーが、5年落ちて200 万を出る値段がついている。普通のクルマでは考えられないでしょ。だったら、もう、新車にして、気持ち よく使った方がいいと僕は思う。

持ってれば、2度目もあるかもしれないわけだからね。車庫さえ持っていれば、維持費はそんなにかかるも のではないので、簡単に手放さない方が僕はいいと思うよ。

オークションに出品する側が言うのもなんだけど、買うときは業者から買ったほうがいいよ。119万円だっ て言っても、かなり整備して手をいれた状態で納車してもらったから。オークションだと整備は期待できな いし、場合によっては前所有者も気づいていない不具合がある可能性もあるから、よほど自信があるのでな ければ、僕は、いくら安くてもオークションで買うのは避けて通った方がいいと思っている。

●買うと決めたらはやめに買え

なるべくはやく買って、何度か使ってみることが肝心です。運転の慣れとか、キャンピングカー特有の使い 方の注意とかに慣れてから出発しないといけません。僕ドア破壊したり、ジョッキホイールを破壊したり、 バッテリーあげちゃったり、つまんない失敗を何度かしているのですが、これを地元で直せるときに「やっ ちゃった〜」するのか、出発して直せなくなってから「やっちゃった〜」するのかは大きな違いだと思うの です。

トレーラーの部品ってのは、たいていの場合本国から船便でくるので、小さいヒンジであろうと、日本国内 に在庫がなければ2ヶ月3ヶ月待たされます。とくに中古車っていうやつは、絶対何かあります。何かどこ かしらに不調があるものです。買ってすぐ出発ですと、その不具合を抱えたままでかけることになってしま います。なるべく早く買って、何度か使ってみて、人間の経験値を上げるとともに、不具合を洗い出す必要 があるだろうと思うのです。

●夫婦の合意を作る

当たり前だけれども、夫婦の両方が納得したうえで出発しないといけない。一方が勝手に盛り上がるけど、 もう一方はしらけた状態ででかけてはいけないのです。それには、時間と懐柔が必要です。冷え切った夫 婦が、定年を迎えた瞬間に、突然仲良しになったりはしない。ふだんから夫婦関係を築くよう心掛けたう えで、定年後どうするかについて、よく話し合いをしておく必要があるだろうと思うのです。

●トレーラーを購入する

実際にトレーラーを購入します。キャンピングカー屋さんを訪問して、お金を払う、あるいはローンを 組めばいいわけです。手続きはまんまクルマで、車庫証明をとったり、ナンバーをつけたりするわけな のですが、牽引する車に連結器をとりつける作業が必要で、これがたいてい1週間くらいかかります。 納車まで3週間くらいかかりますし、牽引する車が1週間くらい使えなくなることを考慮にいれた上で スケジュールを組むと良いでしょう。

新車の場合とくに問題はないと思いますが、中古車の場合とくに注意しないといけないのは、雨漏りと、 あと水回りですね。それから、ヒーターや冷蔵庫がうまく作動するか、くらいでしょうか。トレーラー の場合走行装置がないですので、致命的な故障はまずないと思うのですが、雨漏りは高くつきます。あ と寝るとこが問題なくて、水回りが問題なければとりあえず使えますが、ヒーターは季節がこないと使 わないですし、冷蔵庫なんかも使う使わないがわかれるところなので、買うとききちんと確認しないと いけない部位だと思います。

あと、任意保険をどうするかは確認が必要です。詳しくはトレーラー屋さんと相談が必要ですが、あま り、トレーラーに任意保険をかける人はいません。
というのは、人身対物については、連結しているときの事故は通常牽引車の任意保険が使えます。ただ し、切り離したときの事故は牽引車の保険が使えませんから、切り離した状態でブレーキの引きが甘く て走り出してってしまった、とかいうような状態になると目もあてられません。また、駐車中のドアの 開閉に起因する事故なんかは牽引車の保険ではみてくれませんし、そもそも牽引車の保険が使えない保 険会社もあります。また、トレーラーの車両自体についてはいずれにせよ牽引車の保険が使えません。 で、熟考した結果、僕はトレーラーに任意保険をかけました。

●意外!トレーラーは季節商品

車のような高額なものが、季節によって売れ行きが変動するというのは不思議なのですが、やはり夏場 使いたい人が多くて、だいたい、春先にモノが動く季節商品なのだそうです。

昨今はトレーラーも人気が出てきたので、品薄になってしまいます。夏ごろ納車されればいいから梅雨 時に決めればいいや、なんて悠長にかまえていると、モノ自体がなくなってしまうのです。ですので、 一回り早目に決めるのがいいでしょう。秋口になると手放す人も増えまして、冬場は在庫がだぶつきま す。特に車の売れない2月あたりにお店へ行くと、丁寧な応対をしてくれるのではないかと思いますが。

●トレーラーの運転

運転方法については、それだけで1冊書けるような事象ですので、詳しく書くことは避けますが、まず 第一に、「急」のつく動作を避けるのは基本中の基本です。速度は控えめにして、車が安定している範 囲内での走行を心がけます。これらは、安全運転という面だけでなく、トレーラーの牽引装置に無理な 力がかかることを避けるためにも重要です。高速道路の制限速度は100キロ区間もトレーラーの場合 80キロですが、これを上回るとしてもほんの数キロが限度。90までは出してはいけないと考えてい いでしょう。

カーブ、交差点は気持ちだけ大回りするようにすれば大丈夫で、さほど普通の車と大きく違う運転方法 があるわけではありません。カーブの進入ではトレーラーが前に車を押しますので単体で走るよりアン ダー傾向が、後半では斜め横方向に車を押すのでオーバー傾向が出ます。カーブの後半ですこしだけ加 速して引っ張ってあげるとトレーラーの挙動が安定しますので、その分進入でしっかりスピードを落と してあげることが重要です。
右へ車線変更する場合、斜め後方の死角がふつうの車より大きいですので、十分注意が必要です。右へ 合図を出して、3秒待ちます。すこし右へハンドルを切って、車体がかるく右を向いたら、もう1回後 方確認をして、あらためて右車線に移ります。左への車線変更も同様です。
全長が10m以上ありますので、前の詰まった交差点や踏切への進入は注意が必要です。ちゃんと、前 が10mあいていることを確認して前へすすめます。
トラックなどに追い越されるときはトレーラーは不安定になりやすいですので、軽く前方向に引っ張っ てあげた状態を維持してあげると良いです。また、下り坂もトレーラーは苦手ですので、よく速度計を 確認して、上り坂よりも速度を落としてあげることが大事です。
スネーキングなど、トレーラーが暴れだしたら、ひどい状態になるまえに、ゆっくりと減速して挙動が 落ち着くのを待ちます。すこし加速して前へ引っ張ると安定しますが、暴れだした状態からさらに加速 するのはきわめて危険です。

車庫入れですが、これは若干練習が必要です。はじめは曲がりたい方向と反対にハンドルを切りまして、 車体が曲がって牽引車とトレーラーに角度がついてきたらもとにもどして、曲がりたい方向にハンドル を切るようにします。文章で書くと厄介ですが、そんなに、一部の才能がある人だけができるような技 能ではないので、詳しくはトレーラー屋さんや、コミュニティで聞いて、ネットのシミュレーターとい うかゲームで練習しながら納車を待てばいいでしょう。慣れは必要ですから、5分くらいやってみて、 僕にはムリ、とか投げ出さないことです。シミュレーターで4,5時間やってみて、そのうえでさらに 実車で2,3時間やる位の時間はかけないとうまく車庫入れできるようにはならないと思います。安心 してください、実際にバックしないといけない場面は、北海道にはそうありません。自宅の車庫が狭く てかなり入れづらいようならムーバーと呼ばれるリモコンをつければ済む話です。

●予算を組む

3ヶ月の旅行ですので、どう節約しても100万円くらいないと難しいと思います。この金額を、い きあたりばったりで支払える人はいいのですが、ある程度予算を組んで、それに向かって貯金を しないと、なかなか行けないわけなのです。

我が家では、以下のように予算を組みました。
フェリー代    12万円
軽油    214285円(15000km×120円÷8.4km/L)
高速代       6万円
食費       36万円(2000円×2人×90日)
追加食費     10万円(5000円×2人×10回)
酒代     22500円(500円×45回)
水代     22800円(160円×2人×90日)
風呂     36000円(600円×2人×30回)
キャンプ   60000円(1000円×2人×10回+2000円×2人×10回)
反則金    25000円
宿泊費    45000円(7500円×2人×3回)
駐車場代   15000円
オイル交換  27000円
予備費      10万円
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1207585円

我が家はアクティビティが登山なので、駐車場代が安いのと、あと追加にほとんどお金がかかって いませんが、テーマパークなどに行きたいとなったら、その費用も載せなければなりません。

キモとしては、予算が尽きたらおしまいですから、予算はなるべく多めに見積もっておくことです。 余ればそれにこしたことはないわけで、なるべく、予算は多めにとって、なるべく、節約して使う ようにすればよいでしょう。

●薬の計画をする

定年を迎えるころには、たいていの人は何か持病があって、薬を飲んでいたりすることと思います。 たいていは1ヶ月分しか出ませんよね。その、計画をしないといけないのです。たいていの薬は倍 量処方ができて最長2ヶ月分は出ると思うのですが、それ以上の量はまともな方法では出ない。僕 は1年くらいかけて、多少早めに病院へ行くようにして薬の在庫を増やしてでかけましたけど、現 地で病院にかかるのか、あるいは薬だけ飲んでれば大丈夫なのかも含めて、薬の計画を忘れないよ うにします。

●やらなければいけないことを整理する

植物の世話や、あるいは町内会の類やスポーツクラブ、趣味のサークルなどで定期的に何かやらな いといけないことがある人は、事前になるべくそういったことを整理しておきます。3ヶ月だけな ので大目に見てもらうのか、休会あるいは退会するのか、あるいはもう切ってしまうのか、2年く らい前にはおおすじでめどをつけておかなければならないでしょう。とくに犬猫をはじめとした ペットの場合は、10年以上前からどうするか考えておかないと、最終的に非常にシビアな結果に なってしまう可能性もあります。

●夫婦とも運転できるように

そもそも普通免許も持ってない、というのでは仕方ないですが、連日長距離を走りますから、1人 ではしんどいのです。そして、万一片方に何か怪我があったり、あるいは急病になった際に病院や ドラッグストアに行かないといけないようなとき、もう一人が運転できないというのはとっても不 安なのです。なので、夫婦両方が運転できて、両方が連結・解放作業ができるようにしておかない といけないと思います。
そもそも片方がペーパードライバー、とかいうのであれば、いまどきの自動車教習所はたいてい ペーパードライバー向けの講習をやっていますので、それに出てみる手はあるでしょう。

●夫婦とも料理できるように

キャンピングカーの旅というのは、「自分でやる」というのが前提の旅です。上げ膳据え膳の旅が したいのであれば、宿をとるべきで、めんどくさい部分を一方におしつけておいしい部分だけ楽しもうとい うのはナシなのです。そういうことをしていたら、たぶん3ヶ月も一緒にいると愛想をつかされる。 なかなかそういう一方的夫婦は出発にこぎつけるのも難しいと思いますが、生き方も含めて、よく 夫婦で話し合いをして、仕事の分担もよく考えた方がいいでしょうね。

●電源はどうする?

トレーラーにはバッテリーが装備されていますが、基本的にはこれが唯一の電源になります。照明からトイレ や水道のポンプ、オーディオやテレビの類もぜんぶこのバッテリーでまかないます。

電源を使うには、まず、バッテリーを充電する手段を確保しなければなりません。

AC100Vのインレットがありますので、これにコンセントを繋げば充電できますが、コンセントがある場 所なんか基本的に存在しないのです。発電機を回すか、AC電源つきのキャンプ場を使うしかありません。 発電機は道の駅とかでは完全にマナー違反でしょうし、キャンプ場でも禁止している場所が多いです。電源つ きのキャンプ場は当然ですがだいぶ高くつきます。
もう1つ、駐車中にエンジンかけて、前の車のシガーソケットから100Vのインバーターを経由してテーブ ルタップで後ろまで電源をひっぱって、トレーラーのインレットにつなぐという手もありますが、その都度2 時間も3時間もアイドリングしておくのは現実的ではないと思います。要するに、100V経由での充電はど んな手段をとっても、あまり現実的ではないということになります。

で、僕らは40Wのソーラーパネルを使いました。40Wのパネル1枚でどの位電気がつかえるかというと、 1時間充電して、30分程度照明がつけられる程度です。1度、ソーラーつないだまま電気を1つ消し忘れ て4日間車を離れたことがあります。結果、バッテリーがあがりました。40Wで電球をつけると、そんな 感じです。
僕らのトレーラーは古いハロゲンタイプの照明なので最近のLED照明とはだいぶ違いますが、電気は潤沢で はない。

で、どうしたかというと、トレーラーのバッテリーの電気はなるべく消費しないように心がけました。具体的 にはモバイルバッテリーで駆動できるUSB照明を取り付けました。いくつかモバイルバッテリーを用意して おいて、移動のときにシガーソケットから充電するのと、14Wのソーラーパネルを使いましてそれで充電し ました。結果、これが大正解で、トレーラーの電源はほとんど常に満充電状態で過ごすことができています。

●洗濯はどうする?

2とおりの方法が考えられると思います。1つは、市井のコインランドリーを使う方法です。ですが、市街地 のコインランドリーを使うためには、そうとう遠くにトレーラーを置いてこないといけない。簡単なようで、これは意外と手間がかかるのです。もう1つは、キャンプ場のコインランドリーを使う方法が考えられます。だけれども、コインランドリーの備わったある程度設備のしっかりしたキャンプ場をたびたび使っていてはお金が続かないことでしょう。
下着なんかは手洗いでいいので、水と洗剤さえ確保できれば、安価でランドリーの備わらないキャンプ場でも大丈夫だと思うのです。しっかりすすぎをしないと着るものに痛みも出るし、あるいはアレルギーの類も出るかもしれないので、ある程度しっかりした量の水が確保できないといけない。
道の駅の洗面とかで洗濯して、キャンピングカーの窓か何かに物干しがかかっているような車もみかけないことはないですが、基本的にマナー違反ですので、そういうことはしないようにしたいものです。

●お風呂はどうする?

たいていの場合は、トレーラーは切り離して行くようです。とくに鄙びたところほど、トレーラーが入る可能性は低くなりますし、あまり深追いすると延々とバックさせられるようになってしまいます。

でもって、よほど温泉巡りがメインでない限り、毎日入るのは難しい。僕らの場合、3日に1度くらいで計算して入浴代を見積もっていますが、実際にはもうすこし厳しいかもしれない。だけれども、夏場ですから汗もかく。そこでボディシートですよ。風呂入れない日は薬局で売っているボディシートを車に備え付けて清拭するようにすると、入浴の頻度は下げられると思います。

●水はどうする?

あたりまえですが、潤沢には使えないのです。節水しないといけない。
我が家は登山の家庭なので、節水には自信がありますが、それでも2人で1日15L弱くらいは必要でした。 ふつうの人ですと、最低でも夫婦で20Lくらいは確保したい。
でですね、公園など、今どきの公共の場の蛇口では、ほとんど給水はできないので、ふきだしなどの名水ナン トカとか、あとはキャンプ場を使うことになる。あったときに、目いっぱい給水しておくようにします。 僕らは20Lのタンク2つと、15Lのタンクを2つ車載しました。要するに、70Lですよね。北海道はけっこう無料のキャンプ場が多いので、泊まらなくても立ち寄って給水だけする手もありますので、これで十分というか、残り20Lを切った日はありませんでした。 水道水以外の水は、生で飲めるのは2日までで、それ以降は煮沸するのが安全です。僕らの使った20Lタ ンクは、抗菌の水タンクでして、雑菌が発生しづらいタイプのものが市販されているのでそれを使いました。

●ゴミはどうする?

これが一番悩みました。空き缶、空きペットボトルの類はコンビニで処理できますが、一般ゴミは問題です。 食品トレーや包装などと生ごみとに分別して、乾燥しているものはごみ箱で処理したり、一部はたき火で処理 したりしますが、生ごみはどうすることもできない。いつまでも持っていたくないけれど、ジップロックを使っ て密封し保存して、キャンプ場を利用したときに一緒に処理してもらう、というのが、簡便な解決法だと思い ました。
なかでもビンは処理に困ります。なるべくなら、ビンは買わないことですね…

●冷蔵庫はどうする?

冷蔵庫は、トレーラーについてはいますが、結局僕のところでは通電させませんでした。もともとヨーロッパ の200Vで設計されているものを100Vで駆動するわけですから、通電させてから冷えるまで非常に時間 がかかる。とても実用的ではないと感じました。で、どうしたか。

高性能なクーラーボックスで、あまり大きくないものを使います。絶対に冷やしておかないといけないものだ けこれに入れます。スーパーで買い物した時に一緒に氷をもらってきて、上に氷を入れておく。どっちしても、 買い物をするときは、最長2日くらいで食べきれる分量をみこして購入することが肝心です。

●トイレはどうする?

基本的に停泊場所(道の駅とか)のトイレを借用することになるかとは思うのですが、キャンピングカーの トイレも使うことになるだろうと思います。

僕ね、キャンピングカーにトイレは必須だと思ってます。男性1人ならそれでもまだいいのですが、女性が、 深夜中途半端に人気のないところのトイレを使うのは、僕はかなり怖い。とくに、新婚旅行とかでまだ若い 時分だと、僕も実際盗撮被害の経験がありますので、変な犯罪に巻き込まれないとも限らない。そういう意 味で、夜中公共のトイレを使うのは、僕はあまりおすすめできないな、と思うのです。

●着るものはどうする?

北海道も広いので場所にもよりますが、夏場でも朝晩はとくに冷えますし、北の方では日中でも長袖が必要 になることもあります。余裕をみて、フリースくらいは用意しておく必要があるでしょうね。秋口までいる となれば、さらに衣類は嵩み、ダウンの1つも持っていたほうがいいくらいのものです。

もう1つ考えなければいけないのは、積載量の制限がありますから、あまりいっぱい服を持っていくことは できません。なるべく着回しのできるもので、下着は多目に持ち、中間着は数枚、アウターはさらに少なく して、トレーラーのクローゼットに2人分がはいりきる位の分量にします。

場合によっては数日同じものを着る可能性があります。登山用として売られているものは乾きも早いですし、 防臭機能のついているものが多いので、若干値段は高いですが、登山をしない人にもあまねくおすすめでき ると思います。

●米をたく

電源つきのキャンプ場でも確保しない限り、炊飯器は基本的に無理です。電子レンジも基本的に無理。なの で、ガスを使って米をたくことになります。アルミの鍋とかでもいいのですが、炊飯用の土鍋が売られてい るので、これが便利でしょう。ものにより違いますが、10分水につけて、10分強火、10分弱火、5分 むらす、みたいな感じで簡単に炊くことができます。簡単といっても、少し練習しないと自分の好みには炊 きあがらないので、一発目からうまくいくような代物ではないです。

米は無洗米を使います。水が潤沢なところでは普通の米を使ってもいいのですが、排水の処理などの問題も ありますので、少々高くて選択肢が少ないですが、無洗米は持っておいた方がよいでしょう。 炊く量は、定年後の夫婦なら、1合だと足りないけど1合半だと余るかなあ、位の感じだと思うのですが、 余ったらおにぎりにするとよいと思います。

●計画的にキャンプ場を使う

キャンピングカーなら、さほどキャンプ場を使う必要はないと思うのですが、たき火をしたりする場合は 管理されたキャンプ場でないと難しいですし、ゴミの処理や水の確保などの理由から、週1くらいはキャ ンプ場を使う計画にしておきたいし、その位の予算は確保してでかけたほうがいいでしょう。
今はやりの高規格のグランピングみたいなところではなく、本当に水とトイレとごみ箱だけ用意されてい れば十分、コインランドリーがあればラッキー、みたいなところを探し回れば良いでしょう。

キャンプ場にトレーラーが入るかどうかは事前調査が必要です。フリーサイトのところはたいてい問題な いと思いますが、駐車場のサイズによってはトレーラーが入らなかったなんて可能性もあるので注意が必 要です。

ゆとりのある旅をしたいとしたら、もう少し頻度を上げてもいいけれど、チェックインチェックアウトの 時間が決まっていて、しかも予約が必要だったりすると結局宿取るのと同じでメンドクサい。そのへんの 空き地に宿を取るのは、ある意味、合理的ではあるのです。

●牽引車の座席の1つはあけておこう

北海道を夏場旅すると、どこかしらでヒッチハイクの人をみかけます。たいてい、遭遇するのです。多 人数はのせられないでしょうが、1人だったら拾いましょう。その人の分の座席を確保しておきましょう。 2人の時間も大事だけど、そうやってふれあったこと、一緒に語ったことが旅の思い出に変わります。

もう1つ用意しておくと良いと思ったのは、ホワイトボードです。時間があるときは、お声がけください、 立ち寄りくださいと書いてドアに書いてつるしておけばいい。めんどくさいときはしまっておいて、明日 買わないといけないもののリストでも書いとけばいい。無計画で何が起きるかわからない旅だからこそ楽 しいのだと思います。椅子テーブルを用意しておけ、というのも、そういうことなのです。トレーラーに とじこもったところからは、2人の時間しかうまれないのです。外で時間を使って、同胞と話をしてこそ、 一生の思い出に残るおおきな旅の成就になると思うのです。

●こだわりの一品を持ってでかけよう

積めるもの持っていけるものが限られる長期旅行。荷物は極限まで減らしたいところですが、ほんとうに 極限まで荷物を削っていくと、だんだん味気なくなってしまいます。なにか、お気に入りの、こだわりの 品を持っていくといいでしょうね。我が家ではマイセンのコーヒーカップ…といいたいところだったので すが、さすがにこれは割ったらしゃれにならない金額なので、ノリタケくらいで妥協しまして、これでき ちんとコーヒーを淹れておりました。

●愛車との写真をかっこよく撮る

写真というのは入り口は手軽ですが、奥は非常に深く、一生をかけて上達するものであります。ですので、 今日説明して明日かっこいい写真が撮れるかというと、そういうものではないのですが、いくつか極意を お伝えしたいと思います。

まず、場所を選びます。そのへんのコンビニや道の駅の駐車場では、ダメなのです。クルマですからどう しても道路ですが、なるべくきれいで、なおかつ停車しても迷惑のかからない場所をみつけることが肝心 です。

光線具合を選びます。時間は早朝、夕方がおすすめです。

逆光を恐れないこと。いまどきのカメラは逆光でもガンガン撮影できますし、簡単に露出を補正してあげ るだけで、ダイナミックで印象的な写真が撮れます。人物が入る場合は顔が黒つぶれしますので、フラッ シュを併用してあげると良いです。

あと、クルマを撮るときは、目線を低くして、できるだけ低い位置から写真を撮ることです。漠然と立っ て、目線の高さで写真を撮ると、あまり迫力が出ません。

最後に、迷ったら撮れ。何枚も撮れ、ということをお伝えします。撮らなければ写らないのです。いまど きのカメラは何枚撮ってもコストなんかたかが知れているし、捨てるのも簡単です。迷ったら撮っとけな のです。そして、露出を変え絞りを変え、何枚も撮って、いちばんいいのを選ぶようにするといいです。

ちなみにですが、経験的には、横から撮るときは広角レンズが、縦から撮るときは望遠レンズがかっこよ く写るような気がします。

●国内でのプロパンガスの充てんは絶望的

昨今はキャンピングカー用のプロパンガスを充てんしてくれる店がほとんど存在しません。僕のところで はなんとか確保していますけど、出先での充填はほとんど絶望的といっていい状態になってしまいました。 一部の船舶での乗船拒否もあるそうなので、買うならプロパンガスを使わないトレーラーがいいと思いま す。もし、プロパンガスを使うようなトレーラーを選ばざるを得ないとしたら、出発時に充填して、2本 積みにして、なおかつカセットガスで使えるアウトドアバーナー、あるいはカセットコンロを積載してお くといいでしょう。

一部ディーラーでは、使用過程中のトレーラーも、カセットガス化することが可能と言われました。だけ れども、気づいた時には遅かった。出発までに作業できませんよ、との返事をいただいた。そういうこと も含めて、早めに買って、なるべく使って、ダメ出しをしておかなければならないと思うのです。

ガスの元栓をあけるのに外へでなければいけないですが、それすらも面倒なときにはアウトドアバーナー が1つあると、調理しないけどコーヒー飲むだけ、とかいうときにとても重宝すると思いますし、万一プ ロパンが切れてしまったときにも火が使えるというメリットがあると思います。

どうしても充てんしないといけない状況になったときは、インターネットで情報を得るか、キャンピング カー屋さんを頼りましょう。キャンピングカー屋さんはたいていプロパンを充填してくれる店を抱えてい ますので、時間はかかりなおかつ高いですが、丹念に探せば、どうしても充填できない状況はないと思い ます。

●道内1周だったら、最低○○キロ

何度か北海道に上陸した経験では、月に4000キロ以下の回はなかった。僕らは登山でして、1周を 目的としていないから実際のところはわからないけれど、西が後方羊蹄山あたり、東が羅臼岳たり、北 が稚内、南が日高、くらいの範囲で動き回って、だいたい6千キロ。それでも釧路とか函館なんかへは 足を延ばしてないので、最低でも8千キロくらいはみておいた方が安全だろうと思う。もちろん、海岸 線をぺーって進むだけの単純な旅であればだいぶ少なくなるだろうけれども、それでいいの?というこ とを考えたらね、ちょっとネ、と思います。

●トレーラーの足出し

めんどくさいのです。とくに雨の日はあまりやりたいと思えない作業です。これを省力化するために 12V以上の充電式電動ドリル(インパクトはダメよ)を使うことが多いのですが、残念なことに十 分な電力が確保できない長期の旅行の場合、ドリルも使いづらいのです。週1くらいで充電すれば追 いつくので、どうしても致命的に使えないわけではないのですが、100Vが取れないと充電できな いので、ポタ電が1つソーラーが1つだと、雨が2,3日続くとパソコンが干上がってしまう。ドリ ルの充電まで電気が回らないのです。

で、どうしたかというと、僕らはジャッキハンドルを2本持ちました。ジャッキハンドルを2本持っ ていると、2人で同時に足出しできるので、2ヶ所づつ担当することになります。時間も手間も半分 で済みます。
たいていのトレーラーには1本しかハンドルがついていないと思いますので、もう1本別注すること になります。
トレーラーの部品はみんなそうですが、日本国内に在庫がないと、到着まで2,3ヶ月かかることに なるので、そういう意味でもある程度余裕をみて発注しておくことが肝心です。

なお、この、ジャッキハンドルを、旅行中どっかでなくしてしまうのは最悪です。足をあげた状態で なくせばトレーラーが使えなくなりますし、さげた状態だと車が動かせません。ジャッキハンドルは 使ったら必ず収納庫にしまうことを心がけて、絶対に地面に置いたりなんかしないように注意が必要 なのです。
実は僕、ルーフテントで北海道旅行中ハンドルをなくしたことがありまして、普通に旅行を中止した 苦い経験があります。旅行を中止しただけでなく、ハンドルが届くまで3ヶ月近くテント生活ができ ないという状況に陥りましたので、これだけは絶対に気を付けてほしい。、
そういう意味でも、ジャッキハンドルを2本持っておく、というのは、かなりおすすめできると思う のです。
あと、鍵をなくしてしまうのも最悪で、いまどきの車は下手するとレッカーでディーラーまで移動、 鍵ができるまで何日もかかる、という状況ですし、トレーラーの方はもっと悲惨です。僕ね、合鍵作っ てくれないかと鍵屋さん片っ端から駆け込んだことがありますが、のきなみお断りされて、ディーラー でお願いします、と言われました。で、ディーラーいくと、キーがね、本国からくるんで3ヶ月かか ります。いや、3ヶ月ならいいんですけど、キーシリンダーを1つ頼んで、トレーラーについたのが 8ヶ月後だったという経験がありますから、鍵だけはなくさないように。

●緊急に必要な入手困難物はamazonのコンビニ受け取りを使う

めったにないと思いますが、ソーラーだとか、ポタ電、照明の類、充電器などで、市井のお店で手に 入りづらいものが、緊急に必要になった場合は、amazonのコンビニ受け取りが便利です。北海道です から、何日かはかかりますが、まず手に入らないものはありませんので、1つの手として覚えておく といいと思います。

●ポイントカードは夫婦で分担して持つ

とくにガソリンスタンドでは、ポイントカードの有無で4円5円と違う場合があります。5円違う ガソリンを2000L使うと、それだけで1万円です。ですので、ガソリンスタンドで有効なポイ ントカードはひととおり持っていたほうがいい。だけれども、1人でそんなにいっぱい持っていて も仕方ないので、夫婦で分担して持つようにします。

同じポイントカードを夫婦で1枚づつ持ったら、ポイントが分散してもったいないですので、なる べく夫婦間ではポイントカードが重複しないようにして持つのが肝心かと思います。

●親戚とは連絡がとれるようにしておく

定年前後だと、まだ親が存命であることが多いと思います。だけれども、旅行中に何かないとも限 らないし、それ以外の場合でも、親戚縁者の冠婚葬祭に際して連絡もつかなかった、というのでは 一生言われてしまいます。普段からそうですが、もしもの場合には連絡がつくように準備してから でかける必要があるだろうと思います。

●割りばし、紙皿、ラップを備え付ける

出先ですので、水が潤沢につかえる日ばかりとは限りません。いちばん、水を使うのは実は洗い 物です。ですので、水を節約しないといけない日は、極力洗い物を減らしたいのです。そのため に一般的にキャンピングカー乗りの間で行われているのが、お皿にラップをしいて、その上に盛 り付けをするというものです。また、紙皿、割りばしの類も状況の応じてつかいわけると、格段 に使用する水の量を節約できますので便利かと思います。

ふつうのお皿を使う日でも、カレーなんかをした日には、お皿をキッチンタオルで一回ふきとっ て、それから洗うようにすると洗いの水が少なくて済みます。

●ストリートビューを活用する

北海道ではありませんが、四国で大失敗したことがあります。河原へおりられる公園があって、 そこそこ広い感じだったので、普通にトレーラーもいけるんだろうと思って何も考えずに進入し た。そうしたら、軽四くらいしか通れない道で、普通車はぎりぎり、トレーラーはとても無理な 場所だったのです。しかも転回できるスペースなんかない。全長5.8mのトレーラーだったの で、事なきを得ましたが、もし全長6.4mのトレーラーだったら、延々とバックさせらえると ころだった。
こういうところは、ネットで検索したうえで、ストリートビューで再確認するくらい慎重さが必 要です。とくに、牽引免許サイズででかけるとしたら、だよ。

●これは持っていて便利だった。キャンピングカー長期生活ギアあれこれ

※折り畳み式のソーラーパネル

ザックなんかにくくりつけて旅行者が使うような小型のソーラーパネルが売られているのですが、 これが重宝します。牽引車のダッシュボードに置いておいて、停泊中もモバイルバッテリーの充 電が可能です。私たちのところでは、このモバイルバッテリーで、携帯電話やモバイルルーター だけでなく照明やオーディオなど大半の電気製品を使っていましたので、モバイルバッテリーは かなり数を持ち歩いていまして、交代でどんどん充電していかないと干上がってしまう状況でし た。移動中に車から充電するだけですと、とくに走行距離が短い日は充電が追いつかないので、 コンパクトにたためるソーラーパネルが重宝しました。

※傘

キャンピングカーが普通の住宅と違うのは、扉をあけるとすぐ外なのです。雨がふれば、外へ出 るたびにいちいち傘が必要になる。なので、傘は備え付けておきたいところです。

※ヘッドライト・軍手

トレーラーを連結解放するのに、軍手がないと手にグリスがついてしまうので、軍手は備え付け です。あと、夜間連結にするのにヘッドライトがあると便利です。

※12V系やUSBでの充電器

ノートパソコンやカメラ、エネループなどの充電式電池の充電器はたいてい100Vですが、U SB接続のカメラ充電器、エネループ充電器があります。これらを使えばモバイルバッテリーで も充電できてしまうので、100Vがなくてもソーラーパネルがあれば事足りてしまいます。ま た、ノートパソコンも、12Vの充電器をもっていればトレーラーのバッテリーから充電ができ てしまうので、クルマの中で12Vを100Vに変換してまた12Vに変換するという変換ロス まみれの電気で充電するという無駄をせずに済むかと思います。

※紙の地図

いまどきはカーナビがあるので、紙の地図を積んでいる人は少ないと思います。ですが、カーナ ビというのはなかなかあっちとこっちといっぺんに見比べることができないですし、そもそもト レーラーの側にはついてないので、ゆっくりコーヒーでも飲みながら次の行先を考える、なんて 優雅な使い方はできないのです。で、紙の地図が1つ欲しい。カーナビの地図が最新なら地図は 多少古くてもいいし、カーナビが古いようならできれば地図は最新のものがいいですが、どっち かで新しいものを持っておくのはいいことだと思います。

●これは役に立たなかった、夢多物買い通信

※キャンプ場のガイド本

なんで役に立たないかというと、キャンプ場からバックマージンをもらって掲載している(と思 われる)ため、掲載されたキャンプ場が高額で高規格のキャンプ場中心で、実際に使用するキャ ンプ場と齟齬が出るためです。利用料金欄も、たいてい夫婦+子供2人がモデルプランになって いるため、夫婦2人の場合だいぶ安くなるところと、まったく変わらないところとが混在して、 夫婦で使ったときにそのキャンプ場の値段が高いのか安いのか推測しづらく、結局インターネッ トで検索することが多かった。
あまり、予算を厭わないけど高規格なキャンプ場を使いたいむきには、比較的おすすめできる 物件だけれども、みたいな感じです

※ポータブルシャワー

黒いポリの水タンクがついたシャワーがあって、それに水を入れておくと太陽熱で温水に変わって シャワーができるものが市井には存在しますが、買ったはいいけれど箱もあけませんでした。
北海道はたいていの場所に温泉ないし公共浴場があります。1000円を節約する旅なら使った かもしれないけど、やっぱりシャワーよりは風呂に入った方がいいし、本当に入る余裕のない日 はポータブルシャワーの水を太陽に当てること自体やってられない。北海道は涼しいので運動を するのであれば別ですが、基本的に1日2日はボディシートで体を拭く程度でもかなり過ごせて しまいます。

※タープ

車を横付けできないタイプのキャンプ場がいっぱいあるとの情報だったので、テント+タープに なる日がかなりあるだろうと思ったのですが、そういったキャンプ場でも、普通に駐車場があれ ばトレーラーに泊まればいいのです。テントはそれでも利尻など離島へ行ったときに使いました が、タープは結局、開封もすることはありませんでした。

※バーベキューコンロ

バーベキューをしたいのであれば、普通に、出発前帰宅後に、地元でやればいいのです。後片付 けの手間と時間、それに積み込むスペースを考えると、ジンギスカンとかはお店で食べた方がい い。出発前に、地元のキャンプ場でバーベキューして、楽しいねやりたいね、なんて言い出した のが失敗で、結局やりなんかしなかったのです。

※耳栓

一般的に道の駅などの駐車スペースを利用する場合、とくに牽引免許サイズのトレーラーのとき はそうなのですが、どうしても利用するのは大型のスペースになってしまいます。そうすると、隣が頭の 悪いエンジンかけっぱなしのトラックになる可能性がある。はじっこを使ったり、キャンピング カーの隣を使ったりして、極力隣のクルマを選ぶようにしたとしても、どうしても避けられない 日があります。条例でアイドリングが禁止されているところなら通報すればいいのですが、都度 通報するのも手間ですし、禁止されていないところではどうすることもできないので、耳栓があ ると便利なのです。ですが、北海道の夏は事情が違います。どこの道の駅も、下手すると道路っ ぱたでさえ、静かなのです。結局、耳栓は買ったはいいけれど、開封さえしませんでした。

●旅行が終わったら

せっかく買ったトレーラー、旅行後も細々と使い続けるほかに、処遇についてはいくつか選択 肢があると思うのです。

1つの選択肢としては、そのまま日本一周になだれこむ、というのがあります。
わりと多いパターンですし、お金さえ続けば、わりあいおすすめできると思います。ただ、北 海道はトレーラーの聖地といわれるくらいで、本州以南は北海道ほどトレーラーを便利に使え る場所は限られてくるというのは実際のところだと思います。想像よりはずっとうまく使える と思いますが、でも限界があるのも事実です。
北海道にはトレーラーが似合いますが、とくに都市近郊ではトレーラーは不便することが多い ですし、四国あたりの山の中は、道幅からいってトレーラーでは不自由することがあるかと思 います。日本一周になだれこむことが確実であれば、もう1度はじめにたちかえって、トレー ラーでいいのか?というところから計画を見直してみることも必要ではないかと思います。

そのまま一生放浪生活をする。これも1つの選択肢です。2人で年金をほぼ満額受け取れるの であれば、多少貯金を取り崩しながら、10年くらい放浪し続けることは、夢ではないと思い ます。節約すれば20万くらいで夫婦キャンピングカー生活ができると説いている本もあるよ うですが、僕がやってみた感じではそれではちょっと厳しい。1日に走る距離にも左右される と思いますが、なんだかんだいって30万くらいあればなあ、と思いましたから、普通の禁欲 的な人なら25万くらいあればいけるのだと思います。

自宅を売却してしまえばかなりの資金ができますが、日本の法律では住所がなければ車 を持つことさえできませんので、都市部から地方へ移住するとかも含めて、資金繰りをよく計 算しておいた方がいいでしょう。郵便の受け取りなども含めて、ほとんど帰らなくても家は持っ ておかないといけないですし、ときどきは帰らないといけないと思います。
自走式は車が壊れた時や車検のときににっちもさっちもいかなくなってしまいますが、トレー ラーの場合はわりあい不自由なくいけると思うので、トレーラーはおおきな選択肢となると思 います。

トレーラーは自宅の車庫に置いて、1部屋として使う。これはわりとトレーラー乗りから推奨 されるというか、よく挙げられる使い方ですが、ですが、3ヶ月トレーラーで過ごせるなかよ し夫婦に、その部屋が必要かどうかはよく考えてみた方がいい。孫の遊び場にでもなればいい ですが、夫婦喧嘩の逃げ場にしかならないようなら、手放してしまった方が賢明でしょう。

いさぎよくトレーラーは手放す。これも手です。やはりこういった旅行が合わない、あるいは、 2度目はないな、というのであれば、いくら維持費はそんなに高くないよ、といっても、持っ ているだけでお金がかかるモノですから、手放してしまうのも1つの手だと思います。はじめ から手放す計画の人は、手放すところまで計算にいれて購入するようにすると良いでしょう。

2017.6 第一刷

(2017.6.3 20:05)




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