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必要度
テント泊の場合必要
道具選びの重要性
人数と、3季用か4季用か。あとは重量と兼ね合い
この道具が必要な山行 テント泊
予算 テント自体は4万〜5万前後と思いますが、シュラフなども含めテント泊装備を一式そろえるとなると10万くらいみる必要があると思う

今や2人用で2kgは当たり前、軽いのでは1.4kgなどというツェルト真っ青のテントも売られている。というか、今250g!なんていうツェルトも売られていますけど、えっと僕の雨具の3分の1の重さ。ほんとここ数年の装備の軽量化は目をみはるばかりです。それで耐久性とか、いざというときちゃんとシェルターとしての機能を果たしてくれるのか、とか、心配な部分もあります。もっとも登山用具というのは、極限で使われるものなので普通に使えば耐久性の高さは尋常でなくて、未だにキスリング使っているアホな、もとい、伝統を重んじる登山部もあるし、僕が南アで会った人も10年以上前の、4kgくらいありそうなテントを綺麗に使っていました。普通に使えば、10年は軽く持ってくれるものなので、まあちょっと耐久性を犠牲にしたところで夏山で使う分には問題は出ないのかな?

で、肝心のテント。テント行には必携ですが(笑)ツェルトをテント代わりにしちゃう人もいるそうですが、僕はちょっと1人で風が強いときにうまくツェルトが張れるかどうか心配なので、僕はちょっと重くてもテントを持っていっています。
重いということで、テント行自体が中高年者には敬遠されがちですが、決してそんなことはありません。ピークハント至上主義なら別ですが、テントにはテントの面白さがあって、そのために若干目指す目標が下がっても、というのであれば、決して非現実的な重さではなくなったと思います。

写真

(選択基準)

山岳用のテントであれば、(1)重量(2)人数(3)三季用か四季用か、が選択のポイントになるかと思います。

(サイズ)

一般的に山岳用のテントは小さ目に作ってありますから、1〜2人用であれば、常用できるのは1人、2人だとかなりキツいと考えれば間違いありません。2人なら210×120は欲しいところです。天井の高さは居住性を左右しますが、あまり高いものは風に弱いというデメリットもありますので、バックレングス+α、つまり90cmもあれば必要にして十分だと思います。
常用するのが1人で、1人用か1〜2人用か…というのは、荷物を整理する場所の面積を考えると、僕はどちらかというと1〜2人という中途半端なサイズが使いやすいように思います。2人用を1人で使うと荷物は散らかし放題です(笑)ちょっと広すぎですけど。

(人数)

1gを争うのでなければ、1人で使う場合でも、2人用くらいのスペースがあった方が何かと便利と思います。広い方が快適なのは間違いないですし、たまさか誰かを泊めるようなことがあった場合でも対応できます。1人用と2人用の重さの差は、だいたいレトルトカレー1個分…までない場合がほとんど。この位の重量差なら、僕は2人用を使いたいな、と思います。

人数の方は、たとえば6人用より3人用×2の方が、大抵は軽くて安くて応用範囲が広く、しかもパッキングの自由度も高いといえます。6人用を張るには6人用のサイトの大きさが必要ですが、すでにいくつか張られていて、3人用のが2箇所にしかあいてない、という場合でも後者なら張ることができます。従って、大学山岳部でもない限りは、1〜2人用か、2〜3人用、を選んでおけばまず間違いないでしょう。ソロが多い人は1〜2人用を、そうでなければ2〜3人用を選んでおけばまず間違いないのではないかと思います。


(3季か4季か)

これはその人のヤマ、にもよりますが、比較的みんな平気で入っているゴールデンウィークは、日本のほとんどの山は雪に覆われています。この頃になれば吹雪になることはないでしょうが、天候が崩れれば冬山に逆戻り。GWというのはまとまった休みが取れる貴重な期間ですから、この時期に山に登らない、というのは、山ヤはちょっと考えにくい。しかし天候を考えれば三季用ではやっぱり心配なので、ある程度本格的に登山に取り組まれるようなら僕は三季用としても、冬用としても使えるコンバーチブルタイプのテントをおすすめしておきます。例えば、エスパース・ソロ・ゴアテックス(かもしかスポーツ扱い)はエスパース・ソロの8000円高ですが、こちらは入り口を吹流し式に変えるだけで冬も使用できます。もしくはエスパース・マキシムなども冬用で使えますが、こちらはデフォルトで吹流し入口なので夏場はちょっと不便かもしれません。エアライズなども同じように外張りをかませることにより冬山でも使えるタイプです。

もしくは残雪期は小屋泊、というテもありますが、単独でも3〜4回小屋泊すればテントの差額分は出て行ってしまいますので悩みどころです。

(重量)

一般的にいって軽さと耐久性はほぼ反比例の関係ですが、3人用で、5kgとか言われてしまうと、耐久一杯まで使う前に、重さに辟易して押し入れに仕舞われてしまうことに、なりかねないので、フライ付き3季用なら2人用で1.8kgまで、4季用なら2人で2.5kgまで、くらいを目安に選ばれると良いのではないかと思います。ダンロップVLシリーズなどでは2人用で1.6kgを切っており、このあたりの重量が3季用の主流になりつつあります。

どうしても四季用は重くなってしまいますが、無雪期にはポールの数を減らして軽量化できるようなテントもあります。または、ポール自体は無雪期のものと殆ど違いがないが外張りや内張りと組み合わせることで冬用として使えるもの(エアライズなど)もあります。もしくは4季用として設計されていて、雨のある3季はフライを組み合わせ、冬は内張りを組み合わせるタイプ(エスパース・マキシムなど)もあります。6000m近い稜線にも張っているようなのである程度の状況なら問題はないと思いますが、日本の冬山は世界でも例をみないほど過酷ですから、冬の3000m級に張るのなら一応店員と相談の上決めたほうがいいでしょう。

(フライシートがない物件)

ゴアテックスや、ダーミザクスなどの、防水透湿性素材のテントには、一般的にフライが付属していません。シングルウォールテントといい、フライが省略できることにより軽量化を達成しているのですが、フライがなくて大丈夫なの?・・・・・と、いう、意見もあります。あくまで座学ですが、フライで仕切られた前室がないのは、荷物の置き場所や作業スペースで不自由しますし、ある程度天候に恵まれることが予想される場合はともかくとして、悪天に捕まった場合には不自由とのこと。また、フライによって遮断される空気がありませんから、フライがない物件は内部の温度がどうしても下がり気味。逆に、結露がおさえられるため快適だという話もあります。とくに雨になるか雪になるかわからないような状況では結露しないゴア物件は便利だそうです。
要するに、一長一短なのだ、と、私は判断していますが、どのようなものでしょうか。フライつきの物件の方が安いし、私くらいの年ならまあ2kg前半位ならさして苦にもならないですが、50とか60とかになって軽量化が切実な問題になってくると、やっぱりフライなしの物件も良いのでは?と思います。
ただ、テント自体を、かならずしも1人で背負わなければいけない、というルールはありませんから、たとえばフライはAさんがもって、中身はBさん、調理用具はCさん、という具合に、うまく分散してあげれば、小屋泊+2〜3kg位の重量でも、十分テント泊を楽しむことが可能です。
もう1つ気にしてほしいのは、ゴアのテントは非常にデリケートな物件でして、皮脂がついただけでも防水性が下がるとも言われています。そういう意味でいえば、ゴアテックスのテントは僕は夏山ではもったいなくて使えない。冬場こそ本領を発揮する場面ではないかと思います。

(長辺が入り口か、短辺が入り口か)

入り口の位置が横(長辺)についているものと、縦(短辺)についているものがあります。どちらも一長一短なので両方が存在するわけですが、長辺に入り口がついているものは出入りしやすく居住性がよくなります。また、前室が広くとれる、というメリットもあります。
一方で、気象条件が過酷になりますと、特に吹雪いているときはテントの入り口は風下に向けたほうがよい、という事情があります。長辺に入り口がついていますと、入り口を風下に向けた場合長辺の広い面積で風を受けることになります。短辺なら風があたる面積は狭い。またファスナーが長い長辺に入り口についたモデルは、そこからのヒートロスも大きくなります。
夏場でも3000m級の稜線直下で使用するのなら、短辺が入り口のモデルが良いかもしれません。僕のは長辺が入り口のモデルですが、今の所致命的な不便を感じたことはありません。あまり過酷な場所では使わないようなら、長辺に入り口がついたモデルの方がいいのではないかと思います。

(調理)

あまりテント内で調理をしたことはありませんが、三季の場合、ほとんどテント内で調理する必要性はないと思います。冬はさすがにつらいですが、夏なら大抵の場合外で調理できますし、雨が降っていれば前室で調理できる。そういった意味で、三季用のテントの場合、十分な前室の広さが欲しい。少なくとも火をつけようとしたらフライが燃え出した、は避けられる広さが欲しいところです。
多少の風雨でもインナーは開け放して、フライだけ閉めておけば結構空気は出入りします。

(その他の機能)

一工夫加えてあるものが多いですが、テントにおいて必要な機能・・・というのは、かなり限られると思います。僕が便利だな〜と思ったのは、テントのスリーブ(テントのポールを通す穴)の片方が袋状になっていて、向こう側に行かなくても1人で簡単に設営できるもの。最近のソロテントにはほとんどこの機能はついていますが、一応確認されると良いでしょう。

テント内部に紐がかけられるようになっているモデルは非常に多いですが、テント内で干し物をするときに紐がかけられるようになっていると便利です。小物ポケットがついているモデルも多いですが、僕はこのポケットはあまり使いません。必要なものは枕元においておきます。

スタッフバッグは、フライとインナーは別々のモデルが(僕は)いいと思います。複数人なら重量分散もできますし、雨の日の設営はフライを広げてしまってから、下へもぐってインナーを広げる。雨の日の撤収は逆。ということで、インナーとフライが同じスタッフバッグだと、取り出して仕分けたりしないといけない。雨天下で仕分けているとテントの内部まで雨滴が入って しまったりします。しまうときもインナーとフライが一緒になるのでぬれなくてもいいインナーがぬれてしまって、2泊以上だと翌日が辛かったりします。1泊だけならあまり関係ありませんが、参考までに。ただ、スタッフバッグが2つになるということは、それだけ重くなるということでもあります。
必ずしもテント付属のスタッフバッグを使う必要はないので、別々にしたかったら丁度いい大きさのスタッフバッグをみつくろってくればいいでしょう。

(安物テント)

よく、ディスカウント店で売られているオートキャンプ用というか、ツーリング用の安いのはだめだ、といいます。私は試す勇気がないので実際の使用感は何とも言えません。以前は自転車などで持って歩くことを前提にした、3人用で4kg弱というテントばかりだったため、重量の理由から選択の対象外にしたのですが、今ははっきりと山をターゲットにしたテントも売られています。2人用の3季用で3kg弱なら夏の2000m級のところでは充分使えると思うのですが・・・少なくとも比較検討する価値はあるでしょう。森林限界より上でテントを張ることが1度でもあるのなら、やはりちゃんとしたメーカーのものが安心です。
山というのは、要するに雨も風も激しいところなので、耐水圧もオートキャンプとは一回り違うものが必要です。


(ペグ)
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僕は上のペグを使っていますが、実際にはペグを刺すと土が流出してしまうので、できるだけ石に紐を縛り付けて使って設営するのが基本かと思います。
よーと型のものだと、中央に紐を通して岩や雪に埋めてアンカーを取るのが難しくなりますので、そういった使い方をする場合は上の方が便利と思います。

(タオル)

天泊の場合、タオルを1枚ザックの中に忍ばせておくといいと思います。晴れの日はいいのですが、雨の天泊はやっぱり辛い。テント内に入ってしまった水を出すのにタオルが重宝します。

セーム革(水泳や洗車で使うアレだ)なら乾燥も速いと思いますが、どっちがいいかなあ、と思案して、僕はタオルを持っていくことにしています。


(筆者の選択)
1)ライペン エアライズ2 2人用 1.6kg・・・夏〜冬
2)ICI ゴアライト 1〜2人用 1.4kg・・・冬専用

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最終更新日:2012.2.27 9:17(by script)
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