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水筒 mixiチェック ツイート

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水というものは高きから低きへ流れるので、山という高い場所には、ごく一部の例外を除いて水はないことになっています。なので、山へは水筒に水を持っていくことになります。

(ペットボトル)

はじめて山へいく方は、とりあえずペットボトルで代用してください。僕は経済的に余裕のあった期間、ずっと山へいくときはコンビニでペットボトルの飲み物を買って、それを持っていっていました。それで特に不自由したことがありませんし、今は水筒を買う人よりも、ペットボトルを水筒代わりに使う人の方が多数派だと思います。

飲料メーカーでは推奨していませんが、ペットボトルの飲み物を毎回買うのではなく、大きいペットボトルをスーパーの安売りで買ってきたり、もしくは自分で急須で入れたお茶なり麦茶なりをペットボトルに小分けして山へ持っていくようにすれば、コスト的にもだいぶ安く済むでしょう。ペットボトルは多少耐久性に不安はありますが、普通に使えば10回程度の山行には使えると思います。
注意してほしいのは、糖分の入った飲み物を山行後放置しておくと、発酵がはじまって内部の圧力が高くなり爆発することがあるそうなので、甘いものをもっていったら、山行後はすぐに飲み残しは処理して、綺麗にするようにしてください。

(ナルゲン)

山へ行くたびにペットボトル買うのは金銭的に負担が大きいし、環境にもよくないよな、と思って、僕、ナルゲン(ポリカーボネイト素材のプラスチック)の水筒を買ったんです。(山とは関係ないが、車のドリンクホルダにピッタリサイズだったのがまたナイスで下界でも大活躍だった)
しばらくはいい気分で使ってたんですけど、あっという間にカビを作ってしまいました。ナルゲンの水筒は、うまく 使えば環境や財布にはやさしいと思いますが、糖分を含んだものはなるべく入れない、入れるとしたら帰宅後すぐに 水洗いして乾かすようにしないと、あっという間に使えなくなって、かえって高い買い物についてしまいますのでご 注意ください。
で、いろいろやってみたのですが、お茶は入れ替えるとあっという間に味が変わる。スポーツドリンクはカビを作る。 ということで、ナルゲン使うなら中身は水にしとけ、という結論に至りました。

尚、ナルゲンのボトル、僕の手元のやつは95gと書かれていました。ペットボトルですと32gですので、ペットボトルよりはだいぶ重くなります。ここ一発の勝負山行で1gでも軽くしたい向きには残念ながら不適と思いますが、普段づかいにはとてもいいと思います。

写真 写真
左がナルゲンのボトル。参考重量95gですが、これはふたを落として転がさない仕組みになってます。
右がふつうの市販のペットボトル。参考重量32gです。表のパッケージのビニールを剥ぐとまだ1g前後は軽量化できると思います。
ふたの予備をグループで1個くらい持っておくと安心でしょう。

(テルモス)

冬場、ないしは人により春秋の山歩きでは暖かい飲み物がほしくなると思います。で、テルモス。要するに魔法瓶のことなのですが、山行きの季節が広い人は1本持っておいて損はないと思います。

写真 テルモス。THERMOS(サーモス)のドイツ語読みあたりが語源と思います。
冬場はあるとうれしい。中身は甘い紅茶がオススメ。冬場以外でも熱湯を入れておくとラーメンが簡単に作れたりするので活用の幅が広いと思います。

(ぺたんこ水筒)

写真 写真の左のような、空になるとぺたんこになって折りたためる水筒(商品名プラティパスなど)も売られています。一般的に行動中に飲む水用としてではなく、テント泊のときに炊事用の水を汲みにいく、ないしは炊事用の水を下界から持ってくる用途で使われることが多いと思います。
この場合も、写真右のようなペットボトルで代用することもできなくはありません。ただし、飲料用のペットボトルより強度的にはさらに不安で、満水で持っていけばいいのですが、空の場合ザックの中でつぶれたりすると、そこから水が漏ったりしないかな…というのがあるから、空の状態でザックにしまって持って行く場合、ザックの一番上に入れるなど、圧力で潰れたりしないよう配慮が必要かもしれません。

ぺたんこ水筒も、上であげたように、糖分を含んだ飲み物を入れてしまうとカビが生えることもあるでしょうし、衛生的にもこの水筒は中を洗いづらいですので、真水かお茶など糖分を含まない液体用にした方がいいと思います。ワインとかを入れる人は、匂いが移ったりすることもあるので、ワイン専用のプラティパスを用意したりして凌いでいるようです。


この水筒は、昔からあるポリタンクと違って水に匂いがつかない長所があるほか、水を入れてないときは小さく折りたためてザックの隙間に入ったりするので便利と思います。凍結した場合そのままお湯のなかに入れて解凍できるのですが、たいていは解凍できるだけのお湯を確保するのは難しいでしょう。

耐久性は、いちおうライフタイムワランティと謳ってますが僕は2シーズン位で交換しています。だいぶ古いものを使って、1度縦走中に水漏れしたことがあるのと、まあプラで折りたたむものだから、見た目もちょっと黄ばんできたりしますので…
耐久性については、僕は長期縦走に使えるだけの信頼性がある、と考えています。軽いものですし、2つあるとなにかと便利なので、僕は長期縦走には2つ持っていきます。そうすれば、仮に1つでトラブルが出ても決定的な不便を負うことがありません。2つ持ってもポリタンクよりは間違いなく軽いですからね。

ポリタンクは、今時代にはメリットなし、と僕は思ってます。

(ハイドレーション)

最近、ハイドレーションというものが流行っています。ハイドレーションとは何かというと、水を入れるバッグをザックの中に入れといて、そこからチューブをひっぱってきて、ザックをおろさずに水が飲めるようになっているシステムです。キャメルバッグが代表的ですが、プラティパスにもオプションでハイドレーション用のチューブがあります(プラティパスの方が軽いと思います)

僕はこれがではじめた頃実際に使っていたことがあります。水が無尽蔵にあればこんなに具合のいいシステムはないのですが、残念なことにハイドレーションでは水をどの位飲んで、残りの水がどの位あるかがわからないのです。で…ある夏の最高気温を記録した日、のこりのコースタイム3時間を残して、水が尽きてしまいました。

ハイドレーションをうまく使うには、たとえば500mlのペットボトルを数本もっておいて、最初の500mlをハイドレーションバッグに入れる。飲みきったら500ml飲んだ計算だから、次の500を入れる。などとして、ある程度どのくらい飲んだかわかるようにしておき、残っている水の量を管理できるようにしておくようにした方がいいんじゃないか、というのが僕の考えです。

写真 このように、ペットボトルをザックにくくりつけられる小物も売っております。歩きながら飲むほどでもないし、まあ飲むときは立ち止まるけどザックをおろすほどでもないな、という場合はハイドレーションよりもこっちの方が便利かもしれません。
写真のようにペットボトルむきだしで取り付けるもののほかに、ペットボトルを覆うように保温材がつついているものもあります。

(ペットボトルにアルコール)

山の上で飲むお酒は実においしいものですが、でもその足で歩いて帰ってくると遭難のもとなので、酒は山で泊まるときだけにしましょうね。事故はたいてい下りでおきています。
さて、ビールは缶ですが、他のアルコール類はたいてい瓶詰めで売られています。でも、、瓶は重い。重いから軽い容器に移しかえてもっていきたい。で、手ごろなところにある容器がペットボトル、ということになります。ところが、このアルコールがペットボトルを溶かすのではないか、ということで話題になったことがあります。
僕らは科学的なデータも持ってませんが、アルコール度数の低いワインと日本酒はだいたいOKだろう、ということになりました。焼酎は△だけど、ペットボトル入りの焼酎も売ってるから多分大丈夫。ウイスキーやブランデーは、ちょっとなあ…やっぱり別の容器を用意した方がいいんじゃないか?と、何の根拠もなく結論づけたのですが、そんな問題があることも頭の片隅に置いておいてください。

僕は、ワインだったら開封すると酸化して味がかわってしまうので、瓶ごと持って行きます。重量的に瓶ごとは難しいときには、ワインは諦める。
日本酒は紙パック入りの900mlのやつが売っているので、これなら3人くらいで飲むとちょうどいい感じです。

(水の量)

これはむずかしい!なんともいえません。夏の大倉尾根を登るのだったら、日帰りでも2.5L位飲みますし、同じ時期に富士山だったら、200ml前後。気温と、日照と、あとは体調とか、行程とかによって全然違う。少なすぎるとひからびるし、多すぎると、小屋泊/日帰りの場合、要するに一番重い荷物は水なんで、今度は荷物の重さに負けてしまう。ただ、目安としては、1日あたりで、夏場暑いところなら最低1.5L以上必要で、夏の丹沢あたりだと2.5Lくらい飲むこともあります。寒いところなら1L内外で冬の上高地だったら0.5Lくらいで足りることもあります。
そのほかに宿泊の場合は1泊につき1人炊事用として1.5Lは欲しいところです。

(中身)

スポーツドリンクは吸収が早くてよいですが、汗が流れるような場所では、スポーツドリンクものどを通らないような状況もあります。最低でも常に500cc程度の真水をもっておくようにした方がよいでしょう。レモンやグレープフルーツといった柑橘系の、あまり濃くないものは比較的暖かいとき、疲れが予想されるときには良いと思います。ビタミン類が入っているものは山上ではありがたいと思います。お茶や紅茶の類はそのまま温めて飲むこともできますから、寒さが予想されるときはお茶。勿論、中身なんか基本的に何でもいいので、嗜好が一番優先されるのは言うまでもありません。

(補給の方法)

いろいろ解説している本がありますが、僕は気にする必要はないと思います。水分を補給する必要が出てきたら、ちゃんとのどは渇くようになっていますから、その時に飲めばいいんです。
ただ、知っておいて欲しいのは、のどが渇く頃には、すでにかなりの体水量が失われている状態です。ですから、「本当は」のどが渇いてから水分を取るのは、要するに後手であって、体に一番負担がかからない正しい水分補給というのは、のどが渇く前からある程度計画的に「こまめに」「少量づつ」とっていくものです。要するに、体水量が一定になるよう汗で出て行く分を先回りして補う。 だから、上にあげたハイドレーションは理想的な給水方法ではあるんだよね。
水分を取らないでいると体温が上がったり、体の潤滑がうまくいかなくなって体に負担がかかります。で、結果バテに繋がったりします。経験からいって、僕は足がつるのとも関係があるような気がします。
給水量は、体が欲する量では足りないくらいで、もう無理にでも飲めなんていいますけど、それは学問的な理想値で人間の体はそんなにヤワにできてはいない。僕はだいたい飲みたいだけ飲め。あとは山小屋かテント場か、下界の飲み屋についてから補えばいいだろう、と考えています。

(沢から・・・)

よほど山頂に近い場所でもない限り、水場から出てきている水といえど、必ず煮沸してから飲むべきだと思ってます。といいますか、山頂に近い場所でもあまり綺麗ではない場合もあります。特に東北・北海道方面は、僕は要注意だと思いますね。
梓川、という川、要するに槍沢から上高地を通過して下るやつなんですけど、もう横尾あたりまできちゃったら大腸菌に汚染されちゃって全然飲用不適。槍沢の末端まで登っても、要するに上に槍岳山荘がありますから、これだってあまり飲用には適さないかと思います。
勿論、化学物質で汚染されているわけではないので、たいていの場合煮沸すれば問題はありません。

(雪から・・・)

雪、というものが、白いものだと思っていると悲惨な目に遭いますが、通常は雪から水を作る場合、少量の水と雪の塊を鍋の中に入れて煮て、解けたやつをガーゼの類で濾して完成。ただ、積雪量が豊富な場所でない限りは、雪からを期待していくのはやめたほうがいいのではないでしょうか。できれば雪洞がほれるくらいの場所で・・・・

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最終更新日:2012.2.27 9:17(by script)
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