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[山の道具の選び方]ヘッドライト mixiチェック ツイート

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必要度 ★★★
山へ行くときは必ずもっていく
道具選びの重要性
とりあえず明るくて防水なら致命的な選択ミスはないと思う
この道具が必要な山行 あらゆる山行で必要。非常用にかならず持っていく
予算 安いものなら1500円くらい。高いものでも10000円以下だと思いますが、LEDのものが出回るようになってだいぶ単価があがり、今ボリュームゾーンは4000円前後までいっています。

これも、たとえ日帰りであろうと、むしろ日帰りだからこそ持って欲しいアイテムの1つです。多少予定が延びることはいくらでもあることですし、たとえば捻挫したとすれば、3時間のコースを下山するのに10時間もかかることは、ありえない話ではないのです。ビバークするための道具を持っているのならともかくとして、足元の地形が平らではない(数センチの段差があれば簡単に足をひねることができます)山中を日没後も行動することを考えれば、ヘッドライトは絶対必要、と考えたほうがよいでしょう。山中に街灯はありません。以前桧洞丸(子連れでも歩けるハイキングコース)で下山が遅れて道に迷い、足を滑らせて動けなくなって2日後に救出された、なんていう事件もあったかと思いますが、ヘッドライトを持っていれば防げる遭難というのはいくらでもあります。

(形状)

どうしても予算が確保できず、とりあえずはありものでまにあわせたい、というのであれば懐中電灯でもいいかな、と思います。思いますが、懐中電灯ですと手を使うところではにっちもさっちもいかなくなってしまうのと、うっかり崖下に転がしたりしてしまう可能性がある。長時間手で持ってるのはしんどい…といったことがあると思うので、できれば両手があくヘッドライトがいいと思います。
いずれにしても、なにかしら明かりは持っていてください。

(LED式か、電球か)

少し前までは電球かLEDか、選択するものだったのですが、今はLED一色になりました。LED式のものは消費電力も小さい(=電池の持ちが良い)というメリットがありますし、以前のものと比べるとだいぶ明るくなりました。あと、電球切れがありませんので、電池切れ以外の余計なトラブルの可能性も少ない。

一般的にいわれているのは、LED式のものは、(特に霧のときなど)見通しがよくなくて夜歩くには使いづらい、といいます。なのですが、僕が使っている範囲(多少の夜行登山もやります)では致命的な不自由は感じていません。できれば近くにちょっと使わせてもらえるような人がいればいいですけど、大多数の人は夜中に登山道を歩いたりしないでしょうから(夜中トイレ行くくらいならLEDでも全然問題なしです)1個目のヘッドライトとしては、素直にLEDのものでいいのではないかと思います。

あと、LEDのものは光の色が無機的で冷たい、という人もいます。電球色のLEDというのもあるのですが、いまのところは一般的ではありません。

(明るさ)

写真 軽いけれど暗いヘッドライト。参考重量60g。
標準的なLEDを3つ搭載しています。参考上代2500円。

行動は日中のみ、山小屋泊。ヘッドライトは非常時以外にまず使うことはない、という大多数の人は、僕はこのクラスでいいと思います。あまりおすすめできませんが、頑張ればこれでも登山道を歩けないということはないです。
写真 バランスのとれたヘッドライト。参考重量95g。
1WのハイパーブライトLED搭載のもので、参考上代5200円。


日の短い秋口に、そこそこ行動時間の長い山行をやろうと思っている人や、公共交通機関の都合などで普段出発の遅い人(下山中に日が暮れて真っ暗な中歩く可能性がある人)は、この位の明るさのものをはじめから選んでおく方がいいかもしれません。
写真 重いけれど明るいヘッドライト。参考重量190g。
3WのLEDを搭載しているもので、参考上代7800円。

いま、190gのヘッドライトは「十分重い」部類に属します。このクラスは、はじめから夜中登山道を歩く(または走る!)つもりで持つ装備で、非常用としてはおすすめしづらいと思います。

(重量)

いまどきですと、おおよそ電池込みで100g前後が軽いヘッドライトと重いヘッドライトの分かれ目だと思います。電池込みで100gを大幅に上回るモデルは、夜中歩くとか、走る(!)というのを前提にしているモデルだと思うので、非常用として持つにはちょっとオーバースペックかなと思います。
僕が15年ちかく前に山をはじめるときに買った、単3電池を4本使用するタイプのものは単体重量で200g近くありましたので、15年で100〜150g程度軽くなったことになります。このあたりのモデルを使用している方は、1度店頭で電池入りのヘッドライトを手に取って重さを確かめてみるといいでしょう。きっと、ほしくなりますから。

写真 写真 写真
左:ナショナルBF-192。電球式のトラディショナルなヘッドライトです。正規品は110g前後でなかったかと思いますが、ちょっとバンドに細工をしてあるので、80g。
電池がCR123Aという、カメラをやらない人にはなじみのない特殊な電池で、これが1本1000円をちょっと欠けるくらいの非常に高い代物です。これを買った当時は、軽量なヘッドライトはこの位しかなかったんです。現役ができるほどの明るさではないので退役させました。

中:Black DiamondのSPOT。95g。100g以下選手に入りました。これはやや操作が煩雑ですが、明るさ的にも「我慢しないで使える」水準に入ったと思います。

右:トラブルメーカーのナショナルBF-198。電池込みで70g!はZIPKAあたりと並んで最軽量選手でしょう。スイッチがロータリー式で動作が軽いので、年中ザックの中でスイッチが入っています。普段は電池を抜いておくとか、うまい使い方をすれば軽量のメリットが生きると思います。夜中出歩くにはちょっと明るさが心許ない感じですが、安価ですし、山小屋でちょこっと使う程度なら十分と思います。僕は退役させました。
写真 ヘッドライトは登山用品の店でなくとも、ホームセンターやアウトドアの店で買ってもいいと思います。登山用品のお店で買うよりはだいぶ安く買えるでしょう。ただし、重量には注意してください。

左の、妻が車用で使っているのが、250g。これは重すぎです。頭につけていると、前がおっこちそうな重さがあります。

右の、僕が車で使っているのは単3電池2本仕様で150g。1500円くらいでした。このくらいなら登山用でもOKです。日帰りしかしないよ、という人ならこれで十分でしょう。
写真

(電池ふた)

写真 写真
電池蓋をあけても落ちない構造になっているもの。夜中まっくらなところで電池交換しても落としてしまう可能性がない。登山道ならいいけど、クライミング中だったりすると…

まあどうせ、蓋は落ちなくても、電池は落ちるんだから。
電池蓋が物理的に取り外せる構造になっているもの。厚手の手袋をはめた状態でも簡単に交換できます。富士登山や、歩く場所は登山道だったり、夜中歩かない人はこれでもいいでしょう。落としたときのために、ふたのほうに反射材シールを貼っておくといいかもしれません。

(電池)

冬山へ行かないのであれば、どれを選んでも良いと思いますが、他の電化製品(無線機やラジオ、カメラなど)と電池を同じものにそろえておくと、各サイズの予備電池を用意せずに済むので便利です。
なお、単3規格のリチウム電池を電球型のヘッドライトに使うのは、電池の電圧降下が遅く電球の寿命が極端に短くなるそうですので、あまり おすすめできないそうです。

(点検)

いくら単純な機械とはいえ、電気で動くものですから電池の消耗もありますし、故障することもあります。しかも、ヘッ ドライトなんか、日帰り山行を繰り返している限りはまず使うことがない道具なので、なおさら動作の確認を怠りがちで す。が、必要なときにないのは致命的。とくに単独行動の人は山行前に必ず点検をすることを怠らないようにしてください。

(電池の入れ替え)

夜中、歩くことは少ないでしょうけど、夜中、電池が切れてきて、電池を交換するとします。ヘッドライトの電池を抜く と、当然他のあかりはありませんから、あたりは真っ暗になります。
ということは、どういうことかといいますと、(特に単独の場合)ヘッドライトの電池の交換は手探りでできなければな らない、ということです。グループなら他のヘッドライトの明かりで照らしながら交換できますが、単独登山の方はこう いったものも、一度は練習しておいた方がいいのではないか、と思います。

突然の電池切れ。焦りますが、ちょっと冷静に思い出してみてください。携帯電話、持ってませんか?携帯電話の画面の明るさがあれば、電池交換くらいはできますよ。

(予備を持つ人もいる)

最近のヘッドライトはきわめて軽くなったので、予備を持って片方の電池がきれたときにもう一方のあかりで電池(や、電球式の場合は電球を)交換をするとか、照射する方向を遠方と足元にするとかいった使い方をする人もいます。本格的に夜歩くつもりならそういう方法もありと思いますが、僕は1個だけ持つ派です。なんか、2個持つのは電池交換のためだけに無駄な荷物を持っているような気がして(実際にはたいした荷物ではないんですけど)好きません。
LEDライトの電池は相当長持ちしますし、それでも切れる可能性がある位長時間行動することが予定されていたら、僕はもう交換用の電池をあらかじめポケットに入れといて、手探りでホイホイ交換できるような体制で臨みます。

非常用として持つのであれば、断然1個がおすすめです。

予備とか、本当に非常用のヘッド?ライトも売られるようになった。こちらの品は20gしかない。まぁ、だけど、1個目としてはおすすめできないかな、と思います。

Black DiamondのSPOTでトラブルが出ました

写真
ちょうどこの部分をてこにして相当引っ張らないと電池交換ができないのですが、それに対して部材の強度が弱いような気がします。
3年保証なのですが、保証がきくかどうかは、これから交渉してみる…まあ、同じものに交換されても困るのだが。

(2007.12.25更新)
とりあえず修理となりましたが、年明けまで預かりで保証になるかどうかもイマイチ不明…代替機出されても困るが、 正月休みにないということはどういうことかわかってるのかな。

(2008.1.13更新)
保証修理となりました。しかも、交換された部品がもう1個予備でついてきたんですけど、
もう1個ついてきたということは、また割れる可能性があるということをメーカー側が認めたってことですかねえ。
とりあえず電池交換のときには、そーっと交換することにします。

写真

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最終更新日:2012.6.27
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