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リーフは登山に使えるのか

14日間も無償でリーフを貸してくれる、という。以前からリーフには興味があった し、買うか買わないかは別にしても、僕の場合2週間電気自動車で生活すると、ガソ リン代だけで2万5千円くらい節約できてしまうので、喜んで借り受けた。


1日目、藤沢のディーラーで急速充電済のリーフを借り受ける。12目盛あるが、9 目盛まで充電されており飛距離は120キロの表示。急速充電では満充電にはできな いのでそういうことになる。

市役所に投票に行く。たいした距離は走ってないが、市役所の駐車場で普通充電がで きるので充電した。投票にいって、戻ってくるまで、16分。普通充電で16分だか らいくらも充電できていない。走行可能距離もまったく増えなかった。

その足で箱根へいき、いつものドライブコースを回る。風祭付近ではのこり90キロ を示すが、10キロちょっと先の箱根峠では残り33キロの表示。あわててナビで充 電ポイントを検索。箱根恩賜公園で充電するか、熱海の日産(普通充電)で充電する か迷ったが、熱海まで17キロの下りだから、ということで熱海まで走ることに決め た。下りでガンガン回生して、熱海では残70キロ表示まで回復。帰れそうなので熱 海での充電はパスして自宅へ向かう。小田原でちょっと充電しようかと思ったのだが 先客がいたのでパス。急速充電の時間は正味30分だから、モロモロも含めて40分 くらい。1台先客がいると1時間くらいかかる計算になるわけだ。
そのまま走って、大磯にて残33キロで充電警告が出た。藤沢の日産まで走れそうだ が、念のためと思って平塚の日産で急速充電して帰宅。
僕の車は満タンで1000キロか、場所によっては1200キロ位走れるわけで、満 充電で実用的な飛距離は120キロ位、というのはいかにも心もとない。ないけど、 この距離でもかなり実用的だというのは確認できた。ただ、上り坂には弱いようで、 ガンガン航続可能距離表示が減っていくのも確認できた。箱根のEVタクシーとか、 ほとんどシャレか何かで運用しているんだろうな。

正直、自宅から充電なしで、金時山まで走るのは微妙。自宅の普通充電で満充電にし ていくのであればともかく、急速充電で仙石原まであがると、おそらく10キロとか 20キロとかを表示すると推定される。帰りは下りだからけっこうなんとかなるとは いっても精神安定上よろしくない。仙石原あたりに急速充電設備があれば安心だがい まのところ山の上には急速充電設備はない。小田原で1度、急速充電をかけておいた 方が安心だろう。
幕山くらいなら余裕で走るから、幕山クライミングをメインにしている人はなんの問 題もない。


2日目、道の駅すばしりを目指して走った。道の駅すばしりまで普通に走りきれば、 あそこで充電して、富士五湖界隈の山はだいたい行けるから、近隣の山はほとんど 行けることになる。 当たり前だが電気自動車は燃やさないので、エンジンの余熱で回すヒーターはない。 ついているのはヒートポンプ式のエアコンだから、冬場もつければ電気を食う。ちょっ とここは我慢して、エアコンはつけずに行くことにした。さらに、エコボタンを押 してみた。6キロばかり飛距離の表示が増えるが、その代償は大きい。蹴飛ばして も車が前に出てくれない。これは使えない。すぐにエコボタンは解除する。 大井松田で残100キロ以上表示で、果たして道の駅すばしりまで40キロ近くを 残して完走。あ、余裕だね、と思って充電器をみたら、9時から18時までしか使 えないと書いてある。とりあえず充電して、その下の道の駅で充電できないか、と 思って調べたが、ここも9時から18時まで。

これで、リーフは登山には使えない、と結論が出た。

まだ100億円分、充電器を増設するというが、道の駅すばしりにはすでにある。 あるものが使いたい時間に使えないだけだから、今後も当面は改善されることは ないだろう。

ちなみに、道の駅すばしりまでの往復の電費は、0円である。充電には1円もかかっ ていない。会山行で250km÷7km×150円=5300円、で計算したところが、いまの ところ0。かりに充電器が有料化されても、1400円程度になるわけだから、僕の 車からくらべても半額でいけるわけで、金額的には小さくない差はある。

だいたい結論が出たので、いつ返すか考えているが、日常使いにはけっこういい。 とにかく、圧倒的に電費が安いのである。自宅充電なら満充電300円。ZESP 会員(月額1500円)は日産での充電も無料。そのほかの充電ポイントも大半は無料。 そうすると、もう持っているとてきめんにガソリン代が節約できる。けっこう「返 したくない」プロダクトなのだ。
ということで、もうすこし、「登山以外の用途」に使えるかどうか、継続してテ ストしてみることにする。


3日目、勝沼を目指していってみようかと思い充電ポイントを調べたが、R20 沿いの、道の駅甲斐大和や大月市役所には充電ポイントがないことがわかり断念 した。要するに、勝沼へ行くには一般道では無理で、高速に乗って談合坂で充電 する必要があるよ、ということが確認できた。僕の使い方では、いまのところ、 上野原市役所で充電する以外に、勝沼へ行く方法はないない、というのが結論に なった。
中央道だと、双葉までは走らないので、談合坂あたりで1回目の充電、と聞いていま す。とすると、上高地ごときへ行くのに、3回は充電しないといけない。モロモロも 含めると、ガソリン車より2時間は余計に時間がかかることになるから、ちょっと実 用的とは言いがたい。まあ、せいぜい八ヶ岳がいいところだろう。一般道で行くとす ると、正直勝沼もキビシイよ、というのも確認できた。

4日目、白馬村を目指すが、往復700キロの距離はリーフではふつうに絶望的 (一番の絶望は充電ではなくノーマルタイヤで雪道を走ることだが)なので、別 の車ででかけた。

5日目は普通に小田原まで走らせる。この距離なら普通に行って帰ってくるだけ なので別段何も起こらない。電費は自宅充電したとしても200円程度で爆安だ。 この位の距離だとリーフはすごくいい。正直、大半の人は、ほとんどこの位の距 離で過ごして年に1,2度帰省か何かで長距離走る程度だと思うから、人にはか なりおすすめしていいプロダクトだと感じた。居住県内借受返却という条件はあ るものの、ZESP会員は条件付きでレンタカーも割引になるので、普段はリー フを使って、必要なときはレンタカーを借りるという手もある。

6日目、西丹沢自然教室へ行ってきた。

松崎へいってみようと思っていたのですが、箱根峠の向こう側には急速充電のス ポットがみつからない。日産ディーラーはみんな普通充電しかできないし、伊豆 の南の方は役所も含めて普通充電もみあたらない。あ、1箇所あった、と思って 見たら、三菱自動車とか書いてある。さすがに三菱自動車で日産リーフは充電で きないので、松崎は断念した。

かわりに行ってきたのが、西丹沢自然教室。ここまで行ければ、まあ、丹沢での 登山はほとんど圏内、ということになる。

で、走らせて、道の駅山北で充電しようと思ったのですが、道の駅山北に は充電器がありません。少し古い資料には充電器があるようなことが書い てありましたが、状況はイロイロ悪い方向にも変化するようです。どうする か迷ったのですが、残が90キロ以上あったので、行ってみることにしまし た。結果、残55キロ位で西丹沢自然教室到着。
帰りは下り坂で回生しますので、残80キロくらいまで回復します。充電し なくても帰れるんじゃね?ということで走らせた結果、自宅まで残30キロ で帰ってくることができました。

この結果から、
マイナー後のモデルで、エアコン・ヒーターOFFで、なおかつ12セグメン ト生きているリーフであれば、西丹沢自然教室は圏内であることが確認 できた。だけれども、この条件のどれか1つでも欠けると、帰りにどっか で急速充電が必要。2つ欠けると西丹沢自然教室まで行き着くこと自体 が困難、であることも確認できました。

微妙だねえ。

帰り急速充電しないと電費は300円だけど、もし帰り急速充電するとす ると、電費は840円程度になる。距離は往復120キロ位だから、ディー ゼル車でも1200円まではいくまい。充電なしで往復できれば爆安だけど、 1度急速充電するとすると微妙な差になる



7日目、松崎までいってきました。
おおむね、結論が出つつある感じです。

リーフのカーナビが結構バカで、たびた びリセットがかかるのは愛嬌なのですが、充電ポイントの情報がかなり古い のか、伊豆の方では普通充電しかみあたらない。だけど、COCO充電で検 索したらいくつか急速充電のポイントが存在する。これは行けるのかも。松 崎へ行けるとすると僕の中ではそうとうリーフの評価は変わる。ということ で、最悪の事態を考えロードサービスつきのクレジットカードを握りしめて、 松崎を目指すことにした。

急速充電のリーフで藤沢から走らせます。箱根峠で残28キロと か表示されますが、当然くだりで回復しまして、残50キロくらいの 表示で函南へたどりつきます。もうすこし走れますが、この先充電 ポイントがないので充電しておきます。

函南で1度目の充電。9時20分とかまだディーラーのあいてない 時間に突撃してしまいましたが、やってもらいました。ホントごめん なさい。

その足で例によって松崎さくらへ行きます。まっすぐ帰れば大仁で 充電するだけで帰れるし、下田を回ると下田で1度充電して、大仁 で3度目の充電をしないと帰れない。どうするか迷ったのですが、 テストだから、と思って、下田を回ることにします。波勝崎のわき を走りますが、波勝崎まで往復10キロくらいでしょうか。飛距離 の残りを見ると、ちょっと、行く気になりません。飛距離が短いの で、確実に動線の制約はあります。
道の駅で残40キロくらいで充電。屋根付きの充電ポイントで最高 です。この日は晴れていたけど、雨の日外へ出て自分で充電器に接 続するのは、まあ、喜んでやりたい方の作業ではないと思う。飛距 離は150キロっていうけど、実用的に使えるのは120キロくら いだから、まあ、ペースのいいところなら2〜3時間も走れば充電、 ということになる。 当面無料で24時間使えるのでありがたく使わせていただきますが、 道の駅には休憩する場所がなく、車の中でタブレットいじくって待 ちます。日産のディーラーだとワンドリンクがついて、非会員でも 540円だからちょっと高い喫茶店に入ったな、でいいんだけど、 クルマの中で待つのはなあ。
あと、トイレ行きたくなったときに、コンビニは普通に使えるけど、 ガソリンスタンドは使えない、というのは、細かいことだけど気を つけておかないといけないと思った。
あの、遠出が物珍しい人は、道の駅の物産でも眺めている間に充電 が完了するから、時間の無駄遣いにはならない。だけど、僕、道の 駅なんか年中行ってるんだもん。物産なんか見たいと思わないし、 見たところでそんなところでたびたび買い物できるほど裕福でもない。

大仁のDで残80キロくらいだったのですが、箱根峠をこえるのは ちょっとしんどそうなので、ここで3度目の充電を入れることにしま す。
残量にかかわらずDでの自腹充電は540円になるので、残量が 多いときはもったいないなあ、と思うビンボ人なんですよ。通常急 速充電は30分くらいかかるのですが、ここでは16分充電して、 箱根峠をこえます。藤沢のDで最後の充電をして、自宅へ戻って きました。この距離になると、僕の車では感じない疲れを感じまし た。

で、今日は300キロ位の走行距離なのですが、自腹充電だと、 540円×3回+自宅300円だから、2000円、が電費になる。 ZESP会員なら、1回松崎まで行けばモトが取れる金額だから、 ある程度長距離乗る人は、とりあえずZESP会員になっておい た方がよさそうだ。 他の車ででかけるとすると、燃費のいい方のガソリン車だったら、 2500円ってところだ。僕の車でも、2600円か2700円 の間くらいになる。

まあ、そう考えると、リーフの電費には間違いなくアドバンテー ジがあるものの、だけど、まだ走る車を買い替えて、燃費で車両 価格が出てくるほどじゃない。それに対して、リーフでは走りの 質感が低い。
その、Maxでも1000円のために、3回=約2時間、待たされると いうのはいかがなものか。1人なら僕ビンボ人だから、1000円 節約できるのなら2時間待ちは苦痛じゃないけど、3人くらい 乗ってて、1人300円節約できるから、帰り2時間待ってね、と 言ったら、次は乗ってくれないだろう。

僕がいちばん問題にしたのは、箱根峠をこえるときに残量が 30キロを切ったことです。12セグメント全部生きている後期 型リーフで、エアコンOFFで、1人乗車という条件での話だか ら、ヒーターが入っていたり、乗車人数が多かったり、セグメ ントの数が減っていたりしたら、箱根峠を登り切れないかもし れない。ヘタしたら前期型リーフだと、条件が良くてもあるい は…とかんがえると、やっぱり僕の使い方だとリーフはなし なのかなあ、という感じに傾きつつある。

ということで、うちから、小田原くらいまで(往復で80〜100 キロ)を走るのだったら、リーフはメチャメチャいい。だけど、 ふつうの300キロ位の1日ドライブ=中距離を走ると、リー フの電費のアドバンテージは薄い。シートのできとか、やっぱ りリーフの欠点がいろいろ見えてくるし、電費も下手したらハ イブリッド車と同じくらいかもしれない。700キロ位の日帰 り=長距離になると、もうリーフでは行く気も起きない。Dの 人も、長距離は苦手だよ、と言っていたので、まあ、ごく当た り前の結論になるわけなんですけど、さて僕が実際どう使うの だろう、と考えると、年間4万キロ近く走る僕でさえ週に4日 くらいは、せいぜい1日の走行距離は100キロ以内だ。ふつ うの人なら、週に6日は100キロ以内だろう。僕でさえ365 日のうちの180日以上をリーフで過ごせるわけだから、2台 目としては悪くない。そこを、どう評価するかにかかっている ように思った。
もう1度書くと、2台目として所有するのなら、リーフはすご くいい。はっきりいって、リーフ以外の選択肢はかすんでさえ しまう位だ。だけど、1台目として買うにはちょっと勇気がい る。
そして、僕の使い方では、2台目で買うとしても、ちょっと使 い方が限定される。この日、箱根峠を無給電で余裕でこえてく れれば、僕はリーフ買ってもいいなと思ったので、明日もう1 度、乙女峠(金時山登山口)へ行けるかどうか、テストしてみ ることにする。


8日目、金時山登山口をめざした。40キロくらい残して登 山口につき、帰りは20キロくらい残して、無給電で自宅ま で帰ってきた。この結果からいくと、例によって、12セグ メント生きている後期型のリーフで、エアコンOFF、1人 乗車なら、金時山登山口を充電なしで往復することは可能で あることが確認できた。できたが、やはり条件が1つ2つ欠 けると、あと15キロのところで、充電をしないといけない という憂き目にあう。この、15キロは大きい。金時山登山 口へいってきた感じでは、あと15キロ走ればなあ、と思った。

これで、だいたい、結論が出た。いまのところ、僕の生活に リーフはナシだ。だけど、相当な手応えを感じた。正直、明 日買っても、1年の半分はリーフで生活できる。だけど、あ と15キロ走れば、さらに30日リーフで生活できる。そし て、自宅で充電している分には電費は爆安だが、ZESP非会員 の場合、出先で充電すると決して電費は安くないことが確認 できた。

9日目。すこし早いけど、返却することに決めた。おおむね、 普段行くようなところは(ノーマルタイヤでは行くことがで きない草津以外)行き尽くしたし、これ以上テストをしても 無駄で、いつまでも仕事ほったらかしにはできない。 もちろん、持っていればてきめんにガソリン代は節約できる から、返したくはない。だけど、とりあえず購入は見送りし たい、というのに、なんか調子よく借りて借り逃げでは申し 訳ないと思った。お借りしたディーラーさんには、本当に申 し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちでいっぱいです。

正直、登山以外の用途で、普段行くようなところで行けない ところはなかった。なかったけど、やっぱり、休日は帰り時 間が遅くなると渋滞がのびるわけじゃないですか。それを、 指をくわえて眺めていながら充電をしないといけない。リー フは、中距離以上を走るには、ちょっと時間が優雅に使える 人でないとキビシイ感じがした。だけど、それは普通の人な ら、月に1度か、多くても2度くらいしかないことだとも感じた。

最後に、プリウスと乗り比べをした。リーフの走りの質感は 決して高くないと思ったけど、プリウスはそれに輪をかけて ひどかった。リーフは8日か9日借りて、1000キロ以上 走らせて、もうちょっと(ほんの15キロばかり)飛距離が あれば「あり」かなあ、と思ったけど、プリウスは試乗した だけで満腹。僕の選択肢にはないね。ちょこっと試乗しただ けだけど、シートはリーフ以下だし、地につかないような走 りをするし、ステアリングの違和感もあるし、とても町中で 使えるような見切りじゃないし、うーん…燃費にはびっくり したけど、それだけ。トヨタさんでも、走りでフォルクスワー ゲンやメルセデスベンツとくらべられちゃうと…というよう な言い方をしていた。僕はロードスターに乗っていた過去も あるし、たしかに僕の、とくに走りに対する要求水準は高す ぎるのかもしれない。だけど、クルマって総合力なんですよ。 燃費だけでクルマを選ぶと失敗するけど、走りだけでクルマ を選んでも失敗する。だから、フォルクスワーゲンの走りが いいのは認めた上で、フォルクスワーゲンが絶対だとも言い 切れない。ポロだと、乗っているとすごく安心感はある。遠 出するとすごく楽だ。だけど、駆って面白いクルマかという と、決してそんなことはない。だから、評価のベクトルって のも、1つじゃないと思うんだ。そんななかで、リーフは、 走りだけ見ると今一歩だけど、総合力で見るとけっこうクサ いところをついてきた。

僕ももう40歳になるから、将来、あと何台車を買えるか、 って計算するわけです。生きている間に、乗れる車の台数は 限られている。そう考えると、もう、ムダな車、つまんない 車は買えないわけですよ。そう考えたときに、プリウスは僕 の選択肢にはない。だけど、リーフはありかもしれない、と 思った。リーフは、ある意味不便だけど、面白いし、まちが いなく環境にはやさしいプロダクトに乗っている、という気 分になる。気分、ってのは大事だと思うんだ。車を1台買え ば、10年以上にわたってつきあうことになる。その中で、 10年間、フツウのハイブリッド車を所有して、まあなんと なく平凡な気分でいるのか、ちょっとなんかとんがった車を 所有して、環境にやさしい、トクベツな車を所有している気 分になれるのか。10年間だよ。どっちの気分で過ごせるの か、は、人生のなにがしかを左右する。


リーフを使ってみて、僕の使い方だと、リーフの飛距離で「登山以外」の用途はほ とんどまかなえることが確認できた。僕の走行距離のうち、年間1万キロ位はリー フに任せられる。14km/L、150円、で、ガソリン代とオイル代が年額12万円節約で きるとすると、12年で150万円。リーフの新車は無理にしても、中古車が、微 妙に買えるか買えないかくらいの金額は出てきちゃうんだ。あとすこし上積みして 新車にする手もあるし、順当に中古車にする手もある。だけれども、僕の人生のな にがしかを占める登山の用途に本格的に使うには、まだちょっと勇気がいることも 確認できた。


実際のところ、昼間メインで行動するのであれば、かなり実用的だと感じました。多 少充電に時間はとられるけど、わりとインフラも整ってきた。だけど、夜間使える充 電ポイントは圧倒的に少ないのも確認できた。

今のところ、どう頑張っても、行くことのできない山が存在する、というのは理解し ておかないといけない。たとえば、充電ポイントからだいぶ距離がある御座山や、 毛木平から甲武信岳なんかもかなり厳しいと思います。そういう意味でいうと、登山 をやる人にとって、ファーストカーとしては、非常に厳しいように思います。だけど、 セカンドカーとしてなら、許せる飛距離だと思うのです。

リーフがほしいかというと、けっこうほしい方のプロダクトだと思います。ずっと国 産車にはほとんど興味なかったけど、久しぶりに試乗した。14日(の予定で)借り て、ホントに、往復100キロ内外で走ってると、こんなに電費が安くて、まあ走り も悪くない車はないと思う。僕の使い方は長距離が多いので、リーフにはかわいそう なテストになってしまった。飛距離もまあ許せる範囲だし、充電ポイントも昼間なら けっこうあちこちにある。リーフは冗談みたいなプロダクトかと思ってたけど、普段 通勤とかに使うんだったら、もう本気でおすすめできる。僕が、使えるかも、と思っ たくらいだから、フツウの人はもしかしたらファーストカーとして十分使えるかもし れないレベルだよ。僕も、今の車を乗りつぶしたら、リーフは重要な選択肢の1つに あげられる。だけど、まだ乗れる車を手放してまで買い換えるプロダクトではないな、 とも感じた。


リーフについて

走った感じとしては、乗り心地は悪くないと思うんだけど、いかんせんシートのでき が良くないので、長時間乗っていると疲れる感じがします。直進性はふつうで、重量 物がクルマの中心に乗っているので回頭性というか、クルマを回したときの感覚はす ごくいい。だけど、ちょっと腰高な感じもするし、クルマ自体が重い動きをするのが すぐわかります。僕のクルマは2tあるんでリーフよりも0.5tも重いんですけど、 こんなにクルマが重い感じはしないんで、やっぱり剛性とか、プラットフォームの容 量とかが足りてないんだと思います。
運転した感じとしては、たぶんこのクルマは市街地メインで使うと思うのですが、そ れにしてはフロントの見切りが良くない。いやでもプリウスと比べればはるかにいい かな。運転の下手な方の人だと、ちょっとしんどい思いをすると思うんです。サイズ 的には3ナンバーになるのですが、幅は、たしかにポロよりは大きい感じがします。 だけど、僕の使っている範囲内では、運転がしんどいほど幅が大きいなあ、という気 はしませんでした。むしろ、市街地での使い勝手と安全性とを天秤にかけると、この 位のサイズはジャストバランスだね、と思いました。
リア側はまあ普通だし、たぶんこのテのクルマを買う人はバックカメラもつけるんだ ろうから、そんなに気にする必要はないと思います。
内装では、なんかエコメーターみたいなのがついてるんですけど、ちょっとあれは安っ ぽいというかバカっぽい感じがします。

音については、止まっている分にはメチャメチャ静かですけど、走りだすと普通のク ルマだと感じました。閑静な住宅地で夜中エンジンをかけるのでなければ、きわだっ て静かというわけでもないし、あと、電車のようなヒーン、って音がするので、それ を受け入れられない人にはダメだろうと思います。僕のクルマも40キロをこえてし まうと相当静かなので、40キロをこえたら僕のクルマもリーフもおなじ。逆に40 キロ以下だとリーフの方が静かですね。

パワーについては、異次元の加速をします。パワーがある、っていうんじゃなくて、 エンジンって、エンジンの回転数をあげながら加速するから、トルク変動があって、 エンジンが加速してトルクが出てくるのを待つ時間があるじゃないですか。それが 全然ないんですよ。どこからでもすーって加速していって、全然苦しそうとか、エ ネルギーを出しているんだ、っていう感じがないんです。これはすごい。いかにも、 フツウじゃないクルマ、次世代のクルマに乗っている、っていう感じがします。

あと、ブレーキですね、気になったのは。絶対的な制動力もちょっとアレだったんで すけど、ブレーキの剛性(リニアリティみたいなもの)も不足している感じがした。 あともう回生とか制御が入っているんで仕方ないんですけど、時速2キロ以下の微細 なところで、ほんのちょっと緩めるとクルマが前に出ようとする。ほんのちょっと踏 むとカックンと止まる。時速2キロ以下でのブレーキ操作はもう大雑把な感じで諦め た方がいい。

速度の方は100キロ以上では走らせなかったですが、70キロ位で走っている分に は、どこへとんでいくかわからない感は、あまり感じませんでした。むしろリーフの 性格を考えれば、安定感は必要以上と感じました。

内装は、わりと上質な仕上げになっているのですが、汚れやすいと思うのでアウトド ア向きではないですね。実際、借りた車はきれいだったのですが、突撃でいって試乗 したときは若干内装が汚れていました。だから、おとなしい系の趣味とか、通勤とか に使うのが、正しい使い方だと思います

リアシート下にはバッテリーが入っているので、けっこうシート位置が高いです。後 席の頭上は男性だとギリギリかもしれません。
荷室は、夏の日帰りザックなら4つ積める感じで、まあ、あのサイズのクルマとして はちょっと小さめだけど、極端に小さいってことはないと思います。

装備としては、ステアリングのチルト&テレスコ機能がついてないのが気になりまし た。(確認した結果、ついてました)(ついているのは、チルト機構のみ でテレスコについてはついていないそうです)

あと、気になったのは安全装備ですよね。エマージェンシーブレーキの設定がないの は仕方ないにしても、サイド&カーテンエアバッグなし車の設定があるんですよ。あ るだけなら選ばなければいいだけなんだけど、いまだにそういうグレードの設定をす ること自体にメーカーとしての見識を疑うし、貸出を受けた車はカーテンエアバッグ なし車(と思われる)。そして、見積もりを書いてもらったときに、出てきた見積も りもカーテンエアバッグなし車。正直、日産ってのは、お客さんの命の値段を、そん なもんだと思ってるのかな、って、まあ、9日もタダで借りておきながらアレなんで すけど、そう思いました。

(2014.12.09)

(2015.5.7 13:12)(by script)

(2017.8.15 15:49)



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