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北岳から聖岳まで、ずっと富士山を左手に見ながら、3000mを次々に踏 んでいくスカイトレイル。隣の山まで何時間も歩いて、山頂で腰を下ろした ときの一瞬の静寂。つきぬけるような空。どこまでも続く稜線。
上河内岳の二重山稜。ハイマツに覆われた途方もないスケールの丘の上に立 つ小河内岳避難小屋に日が当たる。ハレ切りをしてシャッターを押す。前後 2時間には誰もいない。
若い学生団体に混じって塩見の先に立つ。いよいよ南の核心部に入ってきた のだ。大きく崩れた登山道を3点で降りてゆく。30分も先にある岩峰はこ こでは小突起に過ぎないのだ。
この、海までも続く稜線を、ただ三伏から往復しただけで、南の魅力の何が わかるというのだろう−